YouTubeチャンネル「黒字社長の絶対つぶれない経営学」が、「あなたの会社は大丈夫ですか?決算書の「5つの利益」を見れば、一瞬で会社の状態を把握することができます!」と題した動画を公開。これまで1万社以上の黒字経営を指導してきたという市ノ澤翔氏が、会社の利益構造を理解し、利益を回復させるために不可欠な「5つの利益」について解説した。

市ノ澤氏はまず、多くの経営者が決算書の最終的な利益しか見ていないことに警鐘を鳴らす。氏によれば、会社の状態を正しく把握するには、損益計算書(P/L)に記載されている5つの段階的な利益を理解する必要があるという。その5つとは、「①売上総利益」「②営業利益」「③経常利益」「④税引前当期純利益」「⑤当期純利益」である。

①売上総利益(粗利)は、売上から売上原価を引いたもので、事業の基本的な儲けを示す。市ノ澤氏は「ここがマイナスになるのは論外」と断言する。②営業利益は、売上総利益から販売費及び一般管理費(固定費)を差し引いた利益であり、「本業でどれだけ稼いだか」を示す最も重要な指標の一つだ。③経常利益は、営業利益に営業外の損益(受取利息や支払利息など)を加味したもので、会社の「通常の事業活動で発生している利益」を意味する。金融機関は特にこの営業利益と経常利益を重視するため、経営者はこれらの数字を意識する必要があると氏は語る。

さらに市ノ澤氏は、決算書の数字だけでは会社の本当の収益構造は見えないと指摘。そこで重要になるのが、経費を「変動費(売上に比例して増減する費用)」と「固定費(売上に関わらず発生する費用)」に分解して考える「管理会計」の視点だ。これにより、「損益分岐点売上高(利益がゼロになる売上高)」を正確に算出できる。氏は「固定費÷限界利益率(売上-変動費)」という計算式を提示し、自社の損益分岐点を把握することが、赤字に陥らないための最低ラインを知る上で不可欠だと説く。

では、利益が下がった時にどう回復させるのか。市ノ澤氏は、①変動費率を下げる、②固定費を削減する、③限界利益率を上げる(利益率の高い商品を売る)、④売上を増やす(値上げ)といった複数のアプローチを挙げる。特に安易な値下げは利益をさらに圧迫する危険な手段であり、「経営者が努力すべきは値下げではなく値上げの努力だ」と強調した。

市ノ澤氏は、税理士に任せきりにするのではなく、経営者自身が「決算書の数字だけでなく、会社を伸ばすために必要な収益構造を把握しろ!」と熱弁。これらの数字を理解し、管理会計の視点を持つことが、キャッシュリッチな黒字経営への第一歩だと締めくくった。

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