手書き派の夢、ついに? reMarkableの7.3インチE Inkタブレットにハンズオン
メモ帳代わりに使えるサイズ感!
E Ink手書きタブレットの中でも満足度が高く、紙とペンのような感触や、文書のテンプレートの豊富さに定評があるreMarkable。そのラインアップに新たに加わった、7.3インチサイズのPaper Pro Moveにハンズオンしてきました。
お値段449ドル(約6万7000円)で9月3日に発売されたPaper Pro Moveは7.7 x 4.24インチ(約20 x 11cm)で、ジャーナリストがよく使うメモ取り用ノートに近い大きさです。小さめな手でも片手でしっかり持つことができ、付属のMarkerスタイラスで書き込めます。重量は230g、厚さは0.26インチ(約6.5mm)で、上着のポケットに快適に収まります。
11.8インチのreMarkable Paper Proと同じく、機能的にも一通りしっかり使えるし、端正な外観も良いです。強いて不満を言えば、画面下部のベゼルが1インチ近くあって太めなのと、ディスプレイ解像度が1,696 x 954にとどまることくらいでしょうかね。あと使っているうちに慣れましたが、ベゼルが上下左右対照な方が良いと思うし、タテの長さはもう少し短くていい気がします。
Paper Proとの比較で言うと、ピクセル密度がPaper Proの229PPIより高い264PPIになって、画面が若干ながらシャープになっています。色に関しては、Paper Proと同じ2万色の表示が可能とのこと。
詳細レビューはもっと使い込んでから改めてしますが、とりあえずこのポケットサイズがすごく便利だと感じます。僕がジャーナリストで、製品発表会やインタビューでメモを取ることが多かったり、To Doリストが長くなりがちだったりするせいかもしれませんが、とにかく記者としてのワークフローにはかなり合っています。
Paper Pro Moveは基本的にタテ型で使うデバイスですが、ヨコで使ってもUIをそれに合わせられます。でもこれがハマるであろう人は、やはりMoleskinとかField Notesみたいな紙のメモを愛用しつつもデジタル化したいと思っている人ではないでしょうか。
さらにPaper Pro Moveの良いところは、物理メモやペンの代わりになるだけでなく、手書きメモを検索したり、手書きをデジタルなテキストに変換したりできることです。文字だけでなく、お絵描きしてそれを編集したりもできます。
またベータ機能として、Paper Pro Moveに送ったWebページを見たり、そこからAIソフトウェアが画像を取り出したり、テキストに小見出しを付けたり、太字のようなスタイルを適用したりもできます。このAI機能のプレビューもしたところ、完ぺきではなかったのですが、広告だらけのWebサイトを読みやすく変換できました。移動中にスマホの小さな画面いっぱいに広告が出てくるとうんざりですが、これを使えばWebがすっきり見やすくなるし、オフラインで読めるのも良いです。
また手書き文字認識機能もうまくいくときとそうでないときがあり、あまりにも殴り書きだとAIも読めないようです。お医者さんのカルテとか時々すごい字のことがありますが、自動で文字起こしするのはまだ難しそうですね。
Paper Pro MoveのストレージはPaper Proと同じ64GB、これはノートで言えば810冊分に相当します。バッテリー持ちは最長で2週間(バックライトがオフの場合)、ゼロから90%までの充電は「45分以内」に可能とのこと。
Paper Pro Moveは誰もが持つべきってタイプのタブレットではなく、メッセージングや動画、ゲームなどなどいろんな機能が欲しい人はiPadを買ったほうがいいと思います。でもとにかく手で書くことに特化したデバイスが欲しい人には、間違いなくお勧めできます。
Paper Pro Moveのお値段は449ドル(約6万7000円)、それに消しゴム機能が入ったスタイラス・Marker Plusの付いたバンドルが499ドル(約7万4000円)です。あとはフォリオケースも3つの素材で出ていて、こちらはお値段69ドル(約1万円)からとなっています。
Source: reMarkable
