フロリアン、日本移住の本当の理由を告白「日本は自分にとって唯一の“光”だった」

YouTubeチャンネルで「日本移住を決めた本当の理由」と題し、フロリアンさんが自身の過去と日本との出会いを赤裸々に語った。10年前、フランスから日本へ移住したフロリアンさん。動画冒頭で「みんな想像してる理由とは違うかもしれない」とし、決断に至った経緯を自身の体験をもとに解説した。

フロリアンさんは「自分のフランスの状況が、簡単な普通の育ちじゃなかった」と回想。家庭環境や経済状況に恵まれず、「団地のところで、ちょっと治安の悪いところで育った」と率直に述べる。また高校も卒業せず、「大人になっても閉じ込められているような気持ち」だったと当時の心境を明かした。その中で「日本のアニメや映画、音楽が自分の中で光になっていた」と語り、「本当に暗い世界の中で、日本は灯台の光になってくれた」と、日本への憧れが生きる希望となったことを告白している。

18歳で人生の転機を迎えた際も、「このままでは日本に行けなくなる」と焦りを感じ、一念発起してフランス海軍に入隊。だが「仲間意識ややりがいはあまり感じられなかった」と振り返る。それでも「海軍の過酷な訓練中も、毎日日本の音楽を聴いて頑張ろうと思っていた」と日本への想いを持ち続けた。

やがてフランス・アルプスでの仕事を経て「フランス人パスポートなら簡単に行ける」と気付き、日本渡航を即決。初の一人旅で訪れた京都では「やっと灯台の光が届いた」「知らなかった心の平和を感じた」と素直な感動を語った。当初はビザ切れと仕事の都合でフランスと日本を往復したが、「フランスへ戻るより日本へ来る時の方が“ただいま”という気持ちになった」と言葉を添える。

現在は京都で家族を持ち「日本の普通の生活」が叶ったとし、「何もできない自分に日本はすごいチャンスをくれた。いっぱい応援されて、日本人にめちゃくちゃ助けられた。感謝しています」と繰り返し感謝の言葉を述べた。

動画の締めくくりでフロリアンさんは「幸せになるために日本を選びました。私の人生、そしてこれからの挑戦もみんなと共有したい」と視聴者へメッセージを送り、「今日も見てくれてありがとうございます。またやりましょうね」と明るく結んだ。