パリ五輪に呼びたいOA3人は? CBに助っ人を2人加えるのは自然な流れ。残り1枠は…鍵を握りそうなのが久保建英
パリ五輪の最終予選を兼ねたU-23アジアカップが来年4月中旬にカタールで行なわれ、本大会開幕は7月の下旬。残された準備期間は短く、与えられた環境でチームを仕上げていく必要がある。
すでにリストを作成していると伝え聞くが、実際にどのポジションに必要なのか。本大会もインターナショナルマッチウィーク外のため、特に欧州のクラブでプレーする選手の動向次第で求められる選手が変わってくるが、現状で最も必要なポジションはCBだろう。
チーム発足当初から西尾隆矢(C大阪)、鈴木海音(磐田)、木村誠二(FC東京)の3名が継続的に招集を受けてきた。しかし、彼らはいずれも所属チームでポジションを奪えておらず、ベンチから外れる試合も珍しくない。
実際に今までの海外遠征でも不安定なパフォーマンスが目立ち、大岩剛監督の起用法を見ても軸を定められていない印象がある。他の選手の台頭を待ちたいところだが、10月のアメリカ遠征でリスト入りしたチェイス・アンリ(シュツットガルト)も不発。今季はセカンドチームで安定してゲームに関わっていたが、スタメンで起用されたアメリカ戦は早々にパスミスで失点に絡んでハーフタイムでピッチを去っている。
今回のアルゼンチン戦は戦外となっており、代わりに9月のアジア競技大会で評価を高めた山崎大地(広島)がメンバー入りを果たした。だが、層が薄いポジションに変わりはなく、新たな選手の台頭を待っているような時間もなくなりつつある。
そうした事情を鑑みれば、CBに助っ人を2人加えるのは自然な流れだろう。冨安健洋(アーセナル)、板倉滉(ボルシアMG)といった国際経験豊かなタレントの力を用いたい。クラブ事情で招集できるか否かは不透明で、叶わなかった場合は谷口彰悟(アル・ラーヤン)などベテラン選手の力を借りる考えもあるかもしれない。
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CBに2枠使うとした場合、残りの枠は1つ。複数の選択肢が考えられるが、鍵を握りそうなのが、久保建英(レアル・ソシエダ)だろう。
パリ五輪の最上級生世代でA代表に専念しているアタッカー次第で、必要なポジションが変わってくる。大岩監督が4−3−3のインサイドハーフで起用を考えた場合、オーバーエイジで必要なのは右サイド。現状でU-22日本代表に絶対的な存在がおらず、指揮官が全幅の信頼を置いている選手が見当たらないからだ。
そうすると、堂安律(フライブルグ)などが候補になる。招集できなかった場合は国内組からの招集も検討すべきだが、候補が見当たらない場合はオーバーエイジ枠を右サイドで使う必要はないかもしれない。
もし、右サイドで久保の招集を考えるのであれば、インサイドハーフのポジションを求められる。こちらのポジションは鈴木唯人(ブレンビー)と山本理仁(シント=トロイデン)が立ち上げ当初からレギュラーとして起用されてきたが、所属チームで定位置を掴めていない現状がある。
松木玖生(FC東京)や三戸舜介(新潟)の台頭があるとはいえ、不安は決して小さくない。海外組では守田英正(スポルティング)が適任で、国内組では伊藤敦樹(浦和)や佐野海舟(鹿島)といったアンカータイプの選手も候補に入ってくる。いずれにせよ、守備の強度と攻撃のクオリティを担保できる人材が欲しいポジションだ。
そして、久保の招集ができなかった場合も考える必要がある。右サイドとインサイドハーフのどちらにオーバーエイジを持ってくるか。難しいチョイスとなるが、海外組を呼べる前提であれば右サイドに人を割くべきだろう。
中央のポジションは右サイドに比べて選択肢があり、安定して試合に出ている国内組も多いからだ。そうした状況下を踏まえ、クラブでレギュラーを掴んでいる選手が見当たらない右サイドに堂安などを持ってくることが理想系。国内組しか呼べないのであれば、中盤に枠を使うことが望ましい。
国内組はシーズンが終わるため、今冬のマーケットで海外に活路を見出す選手もいるだろう。国内移籍をする者も現われるはずで、新シーズンを迎えた時点で置かれた状況が変わって、序列が変動したとしても不思議ではない。
だが、U-22日本代表において最大のウィークポイントがCBである。まずは最終ラインの構成を考え、そこから他のポジションで足りない部分を補う形が現時点の最適解だろう。
取材・文●松尾祐希(フリーライター)
