1000万円を貯めるとなると簡単なことではありません。老後に備えて、もっと貯めたいという人も多いはず。貯めるために、具体的に何をして何をやめたのか。All About ニュース編集部が実施したアンケート調査から、38歳男性のケースを紹介します。

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10万円や100万円はともかく、1000万円を貯めるとなると簡単なことではありません。貯められた人は、どのような目標を立て、実行したのでしょうか。All About ニュース編集部が実施したアンケート調査から、38歳で2000万円の貯金に成功している男性のケースを紹介します。

回答者のプロフィール

回答者本人:38歳男性
家族構成:既婚(子どもあり)
居住地:大分県
職種:運輸業
現在の年収:650万円
現在の貯蓄額:2000万円

30代で貯金1000万円以上ある人の割合は?

ちなみに30代で貯金が1000万円以上ある人は、どのくらいの割合いるのでしょうか。金融広報中央委員会が発表した「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」によると、株式などを含めた金融資産保有額で、1000万円以上1500万円未満の人の割合は、全体では1人暮らしの人で7.3%、2人世帯以上で10.8%でした。

年代別で見ると、30代は1人暮らしの人で6.8%、2人世帯以上で8.7%となっています。

目標をあえて遠くに設定する

貯金を始めた際の目標について「1年間で最低100万は貯めようと意識しました。1000万はあくまでゴールではなく通過点という認識で考えるようにして、最終的な目標は資産1億円(無理です)と無謀な数字をあえて目標にすることで、貯蓄率を少しでも高めるように努めています」と語る男性。

5〜7年ほどで1000万円を貯めたそうなので、目標をあえて遠くに設定することが功を奏したようです。

使ってしまうので手元に3000円しか置かない

まず1000万円貯めるために「やめたこと」を聞くと「1つ目は、ぜいたく品を買わなくなりました。購入前に、これは本当に必要なのかと考えるようになったので、買って後悔するようなことはなくなりました。服や靴などは、5年近く買っていません」とのこと。

さらに「2つ目は、現金を持つことをやめました。手元に現金があるとすぐに使ってしまうので、いつも3000円くらいしか持ってません」と答えてくれました。

残業と投資で貯金を増やす

1000万円を貯めるために具体的に行ったことは、「残業をたくさんして、単純に収入を増やしました。私が勤めている会社は交代制で要員が足りないところは残業で補うシステムなので、比較的残業時間は多くなります。貯めようと決めてからは率先して残業をもらうようにしています」と語る男性。

また「投資を始め、銀行に預けるくらいならと思い投資信託を購入しました。世の中が投資ブームになる前から始めることができていました」と、残業と投資で貯金を増やしていったそうです。

1000万円達成! その後は……

すでに2000万円の貯金がありますが「あくまでも通過点なので、まだまだ収入を増やすこと、投資に入金する額を多くすることを意識してます」と、貯金を続けていくそうです。

おすすめの節約術は「生命保険に入らない」

おすすめの節約術を聞くと「節約と言えるか分かりませんが、生命保険には入ってません。ある程度の資産を持てば保険に入る必要はなくなります。それ以外では、月々のスマホ通信費を格安プランにするくらいです」と話してくれました。

※回答者のコメントは原文ママです
(文:石川 カズキ)