台湾を排除して中国を迎え入れる議案を可決した中米議会(facebook.com/parlacenから)

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(台北中央社)中米統合を目的とした中米議会が台湾を排除して中国を迎え入れる議案を可決したのを受け、外交部(外務省)は22日、政府として「最も厳正な抗議」を表明し、台湾は同議会を即日脱退することを決めたと発表した。

議案はニカラグア議員団と一部の親中議員から提出され、21日に可決された。同議会は中米6カ国で構成され、中華民国(台湾)は1999年に域外オブザーバーとして加盟していた。

外交部は声明で、ニカラグア議員団らが台湾の長年の貢献を無視し、議会内部の分断や中米地域の民主主義と調和の破壊をいとわずに、物議を醸す同議案を「是が非でも推進し、議会をそそのかして可決させた」と批判。ニカラグアのオルテガ独裁政権が中国の手先に成り下がって中米議会における台湾の権益を奪い、台湾と中米の人々の長年来の協力関係と友情を著しく傷つけたとし、「中国が時間をかけて策を練り、中米の民主主義を破壊し、地域での拡張を狙う野心が浮き彫りになった」と指摘した。

外交部は中国とニカラグアの両国が中米議会で粗暴に台湾の権益と地位を損なわせたことに対し、「政府として強く非難する」と表明した。

外交部は「中華民国は主権が独立した国家であり、中華人民共和国とは互いに隷属しない。これは事実であり現状だ」と改めて言明し、中国の文攻武嚇(言葉で攻撃、武力で威嚇)に屈せず、自由と民主主義の価値観を固く守り、国交を有する国や理念の近い国と共に地域の平和と安定の維持に尽力していく姿勢を示した。

中米議会は1991年、中米統合機構(SICA)の立法機関として設立された。グアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグア、パナマ、ドミニカ共和国が加盟している。ニカラグアは2021年12月、中華民国(台湾)と断交し、中国と国交を樹立した。

(黄雅詩/編集:名切千絵)