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サーキット専用 次世代ファンカー

英国の新興自動車メーカー、マクマートリー・オートモーティブが開発した1人乗りEV「スピアリング」が、2025年に82万ポンド(約1億4800万円)で発売される予定だ。

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2022年にグッドウッド・ヒルクライムの周回記録を塗り替えたプロトタイプとほぼ同じで、市販モデルは「スピアリング・ピュア」として発売される。路面に吸い付くファンを特徴とするが、市販モデルではさらに高性能化されているという。


マクマートリー・スピアリング・ピュア    マクマートリー・オートモーティブ

スピアリング・ピュアではファンシステムがアップデートされ、効率が15%向上。最大2000kg以上のダウンフォースを実現するとされる。

最高出力1000psの電動パワートレインを搭載し、1000kgを切る車両重量と相まって、0-100km/h加速1.5秒、最高速度305km/hに達する。パワーはすべて後輪に供給される。

60kWhのバッテリーがコックピットを包むように配置され、プロトタイプより15%軽量化されている。

スペアリング・ピュアには、スカート形状の刷新や新しいアーキテクチャー(配線量を3分の1に削減)の採用、パワーステアリングユニットの軽量化、カーボンファイバー製モノコックの見直しなど、軽量化のための変更も数多く施されている。

ただし、公道走行は不可能で、サーキットでの使用に限定される(別のバリエーションも計画中)。そのため、サーキットでのマルチラップ走行に重点を置いて設計されている。

シルバーストーン・サーキット(全長約6km)をラップレコードのペースで10周し、20分で急速充電して再び走ることができる。その鍵となるのが、モリコル製バッテリーの温度管理の改善だ。

マクマートリーは、「予選シミュレーションをもっと短くするために、もっと速く走れるポテンシャルを持っている」と述べている。

全長わずか3.45mにもかかわらず、タイトなシングルシーターには調整可能なペダルとステアリングホイールが装備され、身長185cm、体重145kgまでのドライバーに対応する。

マクマートリーのマネージング・ディレクター、トーマス・イェーツ氏は「スペアリング・ピュアは、サーキットに新時代を告げるでしょう」と語る。

「このクルマのサウンド、グリップ、加速、デザイン、テクノロジーは他とは一線を画しています。観客として、あるいはコックピットからこのクルマを目の当たりにすることで、稀有で爽快な体験ができます」

イェーツ氏はさらに、1978年のブラバムBT46が先駆けたファンカー技術の起爆剤にしたいとし、「サーキットでファンカーが新しい日常となるのが待ちきれない」と語った。

来月英国で開催されるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2023では、スピアリング・ピュアの実車が初公開される予定だ。

生産は来年から開始され、わずか100台の限定販売となる。