[6.8 練習試合 U-17日本代表 4-3 鹿島ユース]

 U-17ワールドカップ最終予選にあたる「AFC U17アジアカップ」を目前に控えるU-17日本代表は8日、千葉県内でトレーニングキャンプを行い、鹿島アントラーズユースと15分×5本+セットプレーの練習試合を行った。オウンゴール、MF矢田龍之介(清水ユース)のPK、MF佐藤龍之介(FC東京U-18)のループシュート、MF川村楽人(東京Vユース)のヘディングシュートで4点を奪い、4-3で勝利した。

 タイで行われるU17アジア杯初戦を今月17日に控え、前日7日に千葉県内に集合したU-17日本代表。大会までに国内でのトレーニングマッチ2試合を予定している中、この鹿島ユース戦が初戦となった。

 練習試合は1本15分間という短いプレータイムで実施。対戦相手の鹿島ユースに1本ごとに異なる戦い方を敷いてもらう“縛りプレー”が採用され、日本は小刻みにメンバーを入れ替えながらさまざまな選手の組み合わせを試しつつ、個性豊かなアジアの相手との対戦をシミュレーションした。

 1〜3本目は0-0のまま拮抗した戦いが続く中、試合が動いたのは鹿島ユース側の戦術の縛りを緩めた4本目。日本はMF中島洋太朗(広島ユース)の縦パスを起点に左サイドを攻め込むと、佐藤のクロスボールが鹿島ユースのオウンゴールを誘発し、先制点を奪った。

 その直後には左サイドを破られて深い位置への侵入を許し、鹿島ユースMF馬目隼乃介(3年)にスーパーボレーシュートを決められて失点したが、メンバー変更を挟んで再び勝ち越し。矢田が左サイドを駆け上がって相手のファウルを誘い、PKを獲得すると、矢田がこれを自ら決め切った。

 5本目は両チームともに無得点。その後はプレースキックでリスタートし、プレーが切れるまで続行するという実戦仕様のセットプレー練習を行い、佐藤と川村が得点を記録した。鹿島ユースにFK2発を決められるという課題は残ったが、合計スコア4-3で上回った。

 終了後にはPK戦の練習も実施。日本は蹴った選手全員が決め切り、GK後藤亘(FC東京U-18)が2本を止めた。U-17日本代表は11日に筑波大と練習試合を行った後、大会が行われるタイに向かう。

(取材・文 竹内達也)