高性能車ではマフラーの3本や4本出しも

レクサス IS500

内燃機関を搭載するクルマにとって、必須パーツであるマフラー。近年では、環境意識の高さをアピールするためか、マフラーエンドをリアバンパーの下にこっそり隠すレイアウトのクルマも増えています。

とはいえ、スポーティさを押し出しているクルマにとって、マフラーは重要なアイコンであり、本数や径の太さによって、「ポテンシャルの高さ」を感じる方も多いはず。

実際、ドレスアップにおいても重要なパーツであり、マフラーの本数や形状によって、後ろ姿の印象は大きく変わります。

マフラーの本数を増やすことには、どのような意味があるのでしょうか?

そもそもマフラーは何のために付いている?

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マフラーとは、排気音を抑制する部品を指します。

エンジンから排出されたガスは、エキゾーストマニホールドやセンターパイプ、サイレンサーなどを通って外へ放出されます。

エンジンで発生した排気ガスは非常に高温、高圧であるため、そのまま大気中へ放出した場合、急激に膨張して騒音を撒き散らすことになってしまいます。

そこで、段階的に膨張や干渉を繰り返して温度と圧力を下げ、排気音を小さくする工夫がなされているのです。

この排気システムの中で、一般的に「マフラー」と呼ばれているのは、排気ガスの最後の通路であるサイレンサーの部分。サイレンサーは、排気音の抑制を目的としたパーツで、マフラーは日本語訳で「消音装置」を意味します。

多くの場合、「メインサイレンサー」と「サブサイレンサー」の2つを装備し、段階的に抑える役割を果たしています。

マフラーの本数を増やすと何が変わる?

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元々2本出しマフラーは、大排気量車に搭載されていたもの。排気量が大きくなれば、それに応じたパイプの太さが必要になってきます。しかし、かつては生産性や加工性の問題から大径パイプを作るのが難しかったため、本数を増やすことで対応していました。

こういったところから「大排気量車=左右2本出しマフラー」となり、いわば”高級車の証”になっていたのです。

しかし、最近のクルマでは、小排気量であっても左右出しのマフラーが採用されることがあります。マフラーを左右出しにすることには、どのような意味があるのでしょうか?

筆者知り合いの元ディーラースタッフによれば、「消音性能を高めるために、マフラーを複数本にするケースがあります。静粛性を高めるためにはサイレンサーを大きくしたいのですが、単純に大きくした場合、最低地上高の余裕がなくなってしまいます。

このときにマフラーを左右出しにすれば、サイレンサーを増やすことができるため、径を大きくした場合と同様の消音効果が得られ、最低地上高を稼ぐこともできるのです。

ルックス的には”パワフル”な印象を与えますが、実はクリアランスを確保し、消音性を上げる効果もあります。」とのこと。

マフラーの本数を増やすことによって、消音効果を高めて騒音対策を行いつつ、最低地上高を確保しているようですね。

最近のクルマではビジュアル面の要素も大きい?

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前述のように、最近では小排気量のクルマでも2本出しマフラーがありますし、センター3本出し、4本出しなど、本数のバリエーションも増えています。

先述のように消音効果を高めたり、最低地上高を確保する目的があったりもしますが、”ビジュアルアップ”の要素も強くなっているというのが実情です。

前出の元ディーラースタッフによれば、「マフラーはパフォーマンスを示すアイコンのような側面があります。やはり片側1本出しよりも、2本出し、4本出しのほうが『高性能』『高級』といった印象を与えられるのも事実です。

もちろん、排気効率を考えて本数を増やしていることもありますが、最近のクルマではデザイン面の要素も大きいと言えます。」とのこと。

一般車の中には、”見せかけ”の複数本マフラーのモデルがあったりもしますが、マフラーは視覚的に「走り」のイメージに大きく関わってくる部分。本数を増やせば、ダイナミックかつスポーティな印象を与えることができるのです。

このように、マフラーは機能面だけではなく、エクステリアにおいても重要な役割を果たしています。マフラーの本数を増やすことで「普通とは違うクルマ」であることを示し、通常モデルと差別化できると言えるでしょう。