アルゼンチン代表の振る舞いに苦言を呈したイブラヒモビッチ。(C)Getty Images

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 カタール・ワールドカップは、歴史に残る激戦となったファイルを経て、リオネル・メッシが悲願を成就させた大会として記憶されるだろう。だが一方で、優勝したアルゼンチン代表の一部の振る舞いが批判の的となったことも確かだ。

 最優秀GK賞を受賞したエミリアーノ・マルティネスが贈呈されたトロフィーで下品なジェスチャーを見せ、事あるごとにエムバペを揶揄するなど、アルゼンチン陣営は王者にふさわしくない行動との批判を浴びせられた。

 ズラタン・イブラヒモビッチも、フランスのメディアで苦言を呈している。英紙『Daily Mail』によると、ミランのストライカーは「自分はアルゼンチンが必ず優勝すると言っていた」と話した。

「カタール・ワールドカップを今後の歴史で記憶に残したいなら、どこが勝てばいい? メッシだ。(キリアン・エムバペではない?)違う。メッシは史上最高の選手と考えられているからだ」

「エムバペのことは気の毒に思う。決勝で(PK戦も含めて)4ゴールを決めて優勝できなかったんだ。とても悲しいことだよ。だが、彼はまたワールドカップで勝つだろう。そしてすでに優勝している。だから、エムバペは心配じゃない」
 
 そして、イブラヒモビッチは「心配なのは、アルゼンチンのほかの選手たちだ」と続けた。

「彼らはもうこれ以上何も勝つことがないだろうからね。メッシはすべてに勝った。彼は記憶に残るだろう。だが、振る舞いが悪かったそのほかを、我々はリスペクトできない」

「プロのトップ選手としてオレがこう言うんだ。一度勝つことはあっても、二度はないという兆候だよ。ああいうのは気に入らない」

 メッシがいつまで代表活動を続けるかは分からないが、優勝メンバーの中には若い選手たちも多い。イブラヒモビッチが言うように、彼らが主要な国際大会で戴冠を果たすことはもうないのか。これからのアルゼンチン代表に注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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