【海外発!Breaking News】行方不明の地主の息子に41年間成りすました男、“納得のいく人生”に終止符が打たれる(印)
事の発端は1977年2月、印ビハール州ナーランダ地区ムルガワン村の裕福で有力な地主のひとり息子であるカンハイヤ・シンさんが学校から帰宅しなかったことに遡る。家族は警察に捜索願を出したが、カンハイヤさんを見つけることはできなかった。父のカメシュワール・シンさんはうつ病になってしまい、村のシャーマンを頼ることにした。するとシャーマンは「息子は生きていて、もうすぐ現れる」と告げたという。
行方不明の息子がいるという噂を聞いたカメシュワールさんは、自分の目で確かめようと近所の人たちとともにその村まで足を運んだ。そこで近所の人たちの誰もが「彼はカメシュワールさんの息子だ」と言ったため、男を自宅に連れて帰ったそうだ。しかし警察の記録によると、カメシュワールさんは「目が悪いため、彼がちゃんと見えない。私の息子だと言うのなら、連れて帰る」と伝えたという。
一方でカメシュワールさんの妻ラムサキー・デヴィさんは、男を見て「迷子の息子ではない」と断言したそうだ。息子のカンハイヤさんには「頭の左側に切り傷がある」というが、男にそのような傷はなかった。さらに彼は、カンハイヤさんの学校の先生を一人も知らなかったという。それでもカメシュワールさんは、息子が帰ってきたと確信していた。
そこで母親は警察に行き、虚偽の供述をした男をなりすましで通報した。男は逮捕されたものの、刑務所で1か月過ごしただけで保釈された。
しかし事件はこれで終わりではない。逮捕された男はその後40年以上にわたり、カンハイヤさんに成りすましてニセの身分を作り上げたのだ。そして男は選挙権を手に入れ、大学に進学、結婚もして“納得のいく人生”を築き上げることができた。さらにその間に亡くなったカメシュワールさんの財産の一部である37エーカー(約15万平方メートル)の土地を売ることまでしたという。

