300万円以上入った金庫 なぜ? わずかの間に盗難

あたりがまだ暗い早朝。
大阪・堺市の金属リサイクル会社の前に、1台の車が止まった。
車からは、顔を隠した2人の男が。
1人は、手にバールのようなものを持ち、それを建物の中に滑り込ませた。
すぐ後ろをたくさんの車が通っているが、気にするそぶりはない。
なぜ、バールのようなものを投げ込んだのだろうか。
その答えは、高さ4メートルのフェンスをよじ登り、別の男が先に敷地に侵入していた。
男たちの目的は、事務所にある現金300万円以上が入った金庫。
ライトの光を頼りに、金庫へ真っすぐ向かう男。
外から投げ込まれたバールのようなものを使い、金庫をこじ開けようとする。
しかし、なかなか開かない。
男は一度外に出て、仲間を呼びに行った。
戻ってくると、中にある現金だけを奪うのを諦めたのか、力ずくで金庫ごと外へ運び、車へ。
その後、台車で運んできた金庫を車に乗せようとするが、手こずっている。
金庫には、防犯対策として、40kgの鉛が入っていた。
それでも結局、3人がかりで持ちさられてしまった。
この間、わずか5分ほど。
被害に遭った事務所の扉は粉々に壊され、金庫が置いてあった場所は、もぬけの殻に。
運び出す時に傷ついたのか、壁紙も破れている。
金庫は、中身を抜かれた状態で、堺市内で放置されていたところを発見。
警察は、犯人を追っている。