マイク・タイソンのポッドキャストに出演したデニス・ロッドマン(画像は『Mike Tyson 2020年5月8日付Instagram「Tune in now to Youtube.com/miketyson for Hotboxin’ with @dennisrodman」』のスクリーンショット)

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NBAの“異端児”ことデニス・ロッドマン(59)が、このほどマイク・タイソンのポッドキャストに出演した。かねてから“ブロマンス”(bromance「ブラザー」と「ロマンス」を組み合わせた造語)が囁かれてきた金正恩(キム・ジョンウン)氏との友情について明かした。

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朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は、大のバスケットボール好きで知られる。そんな彼とかねてから親交があるのが、数々の名門チームを渡り歩いた元NBA選手のデニス・ロッドマンだ。奇抜なファッションや自由奔放な発言でNBAの“異端児”と呼ばれたデニスは2013年、『HBO』が手がけるバスケットボールのドキュメンタリー撮影の一環でエキシビションチーム「ハーレム・グローブトロッターズ(Harlem Globetrotters)」メンバーと平壌を訪れた。

金正恩氏とデニス・ロッドマンは一見奇妙な取り合わせではあるものの、デニスは過去に出演したトーク番組で

「彼は俺に友人として接してくれるんだ。」
「何でも話し合えるくらい親しい関係だよ。」
「彼とは政治については一切話さない。これが大事なんだ。政治は俺の仕事の範疇じゃないからね。」

金正恩氏との友情について語っていた。

そんなデニスがこのほど元プロボクサーのマイク・タイソンによるポッドキャスト『Hotboxin』に出演し、金正恩氏との初対面について振り返った。場所は2万2000人の国民で埋め尽くされた豪華なバスケットボールアリーナだったそうで、金正恩氏は初めて会うデニスに通訳を介して

「私の国が好きですか?」
「マイケル・ジョーダンを招待したが、断られたのであなたを呼びました。」

と挨拶したという。バスケットボールへの情熱という共通点から2人はすぐに意気投合、デニスは帰り際に金正恩氏から

「今夜ディナーを共にしませんか。カラオケやウォッカ、セクシー美女達を用意しますよ。」

と直々に自宅へ招待されたそうだ。その夜は飲めや歌えやの大狂宴となり、デニスは金正恩氏がカラオケを歌う姿や、18人編成の女性グループがパフォーマンスを披露する様子などを見たという。そのバンドが演奏したのは1978年〜1991年に放送された米テレビドラマ『ダラス』のテーマソングだったが、この時デニスがパール・ジャムやヴァン・ヘイレンを含む7曲を練習するよう勧めると、次に再会した際にはそのバンドが全曲をマスターしていたという驚きのエピソードを明かした。

「あの時以来、俺達はいい友達なのさ。」

そう語るデニスは、“バスケットボール外交”を通じ「アメリカと北朝鮮の架け橋になれれば」と明かし、2013年の初訪朝以来、度々同地に足を運んでいる。

2018年3月には、トランプ大統領のスローガン「Make America Great Again(アメリカを再び偉大にしよう)」が書かれたキャップを被る金正恩氏の合成写真をSNSにアップし物議を醸したデニス。同年6月には米朝首脳会談を前に「歴史的会談の開かれるシンガポールへ行ってくる」とメッセージを記し公式に招待されたわけでもないのに同国入り、

「今日は素晴らしい日だ」

と涙ながらにCNNのインタビューに答える姿が注目を集めた。

画像は『Mike Tyson 2020年5月8日付Instagram「Tune in now to Youtube.com/miketyson for Hotboxin’ with @dennisrodman」』『DENNIS RODMAN 2018年6月8日付Instagram「Thanks to my loyal sponsors from @potcoin and my team at @princemarketinggroup , I will be flying to Singapore for the historical Summit.」、2018年3月30日付Instagram「Hoping for this after my two friends and leaders meet next month.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)