田代まさし

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 目下、芸能人の薬物逮捕回数でトップ争いをする田代まさし(63)。馬鹿につけるクスリはないというが、この男にも、いかなるクスリも効きそうにない。唯一の味方と言える、実の息子の心模様はいかばかりか。

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 まずは覚醒剤による4度目の逮捕を振り返っておきたい。社会部記者によると、

「今月4日の仙台地裁判決は、懲役2年6月の実刑、そのうち6カ月を保護観察付き執行猶予としました。裁判官は、“まだ手を差し伸べてくれる人がいることは財産。その財産を生かして薬物をやめ続けて”と説諭。田代被告は真剣に聞き入っていましたよ」

 ちなみに刑の一部が執行猶予となるのは、

「薬物犯の更生を目的に4年前に導入された制度です。2年服役し、6カ月は、立ち直るために塀の外で更生プログラムなどを受けられるという温情判決です」

田代まさし

 だからこそ、おとなしく受け入れて塀の中で沈思黙考、己と向き合うのではないかと思われた。

 ところが、である。昨年末に保釈され、茨城県内の更生施設で暮らしてきた田代は、3月8日付で判決を不服として控訴したのだ。

「(判決後)このまま刑務所に入るのかと思っていたんですけど……。控訴することも知りませんでした」

 と、田代の長男の竜也さん(36)が言葉少なに語る。むろん、控訴の理由など分からないという。

一定の距離感で

 そんな竜也さんはミュージシャンと飲食店勤務の二足の草鞋を履いている。先月、自身のSNSで、〈刑務所に入って薬物依存が治るんだったらとっくに父ちゃん治ってるよ…〉と呟いた。

 薬物依存の怖さを間近で見てきたからこその吐露だろう。その思いは、同じく先月出演したNHKのドキュメンタリー番組「事件の涙」にも滲む。度重なる事件にもめげず、父親を慕う息子を追った番組だ。

 3度目に逮捕された田代が出所してきた5年前、クスリから抜け出せない“弱さ”を打ち明けられたこと。自身の結婚式のウェルカムボードは田代が描いてくれたこと。竜也さんの述懐に、次の秘話が続く。

 昨年10月下旬、バンドのライブに「マーシー」を招待。打ち上げで、今年デビュー40周年の「ラッツ&スター」のライブに出てほしいと伝える。しかしその10日後、4度目の逮捕――。

 最後、手紙も紹介された。

〈本当のことを聞きたいと思っていたのだけど、もう聞かないことにしました。結局はパパが頑張らないといけないから。時には突き放すこともあると思うけど、愛をもって思うからこそだと、思っています〉

 竜也さんに訊くと、「手紙の返事はまだ来ていません」とのこと。田代の携帯も常に電源が切れた状態で、

「実は僕も、一切、連絡が取れない状態なんです。僕個人としては、いまは自分の生活を大事にしたい。でも、父親とは一定の距離感を保ちつつ、支えていければと考えています」

 控訴後も同じ施設で更生の日々を送る父親に、この声はクスリとなるだろうか。

2020年3月26日号 掲載