漫画・小説・ゲームなど、さまざまな形態で支持されるボーイズラブ(以下、BL)。アラサー女性向け情報サイト「ウートピ」の編集長である鈴木円香さんは「ブームが来ているのは知っているが、個人的にまったく興味が持てない」と述べ、大流行したドラマ『おっさんずラブ』を観ても、その魅力がよく分からなかったという。では、一体なぜBLは多くの人々を惹きつけているのだろうか。

 SHELLYがMCを務める『Wの悲喜劇〜日本一過激なオンナのニュース〜』(AbemaTV ※毎週土曜21時から放送中)の今回のテーマは『ボーイズラブという脳内麻薬』。男性同士が愛し合うストーリー、BLをこよなく愛する7名の“腐女子”をゲストに呼び、その魅惑の世界について語った。

(▲「ねとらぼ Girls Side」の編集長を務める青柳美帆子さん)

 BLの定義について聞かれると、ニュースサイト「ねとらぼ」の女性向けチャンネル「ねとらぼ Girls Side」の編集長を務める青柳美帆子さんは「諸説ある。ひと言で表すと、BL好きから絶対に怒られる」とコメント。

 他のゲストにも同様の質問をすると、BL好きアイドルの鳴島有菜さんの見解は「男同士が恋愛をしていたらBL」と、BLライターのまちこさんは「男性同士が恋愛していて、作者側が(BLをメインに据えたストーリーを)意図して描いていたらBLなのでは」と述べた。

(▲BL好きアイドルの鳴島有菜さん)

 BL好きの間では「人それぞれだから……」と相手を否定しないスタンスがあり、「表立っては言えない趣味だ」という意識が根底にある様子。しかし腐女子たちの共通認識として「BLとゲイカップルは異なるもの」というものがあるという。

 ゲイ(同性愛者の男性)の人々が普通に恋愛しているだけの関係をエンターテイメントのように持て囃して消費してしまうことは間違っており、青柳さんは「BLというファンタジーと現実を分けて考えるようにしている」とコメント。青柳さんはBLの特徴として「恋をしたり、憎しみ合ったり、巨大な感情をぶつけ合う」「エロだけではなく、恋愛や関係性を見い出す」といった点を挙げた。

 『おっさんずラブ』『きのう何食べた?』といったドラマ作品がBLであるか否かについては、ゲスト間でも意見が分かれた。

 青柳さんは「男と男が恋愛していればBLなのでは」と述べ、いずれもBL作品であるとしたが、東京・池袋にある女性向け漫画喫茶「CAFE801」の店長・えりもさんは『きのう何食べた?』はBLと思って読んでおらず、原作漫画がBLレーベル以外から出版されていることもあり、「ゲイカップルがご飯を食べている漫画という認識」と述べた。

 鳴島さんは「(『きのう何食べた?』は)“リアル”なんですよね。BLには“ファンタジー要素”が含まれている。物足りないというか、実際にいそうな方に人に『萌え〜』とか言っていたら申し訳ないっていう罪悪感が出ちゃう」とコメント。

 一方で『おっさんずラブ』には「とても萌えた」と話す。鳴島さんは「『おっさんずラブ』は『さあどうぞ、萌えてください』という感じに作られていると思った。『きのう何食べた?』よりもファンタジーなところがあると思う。(現実の)会社にゲイの方ばかりがいるわけではないから、『おっさんずラブ』はBLっぽいなと思います」と、作品のファンタジー要素を考察した。
(AbemaTV/「Wの悲喜劇 〜日本一過激なオンナのニュース〜」より)