Amazonの顔認識Rekognition、「恐怖」の表情を検出可能に。法執行機関での使用には批判も
Amazonは今週月曜日の発表において、性別や年齢の識別精度の向上に加えて、感情についても、幸福・悲しみ・怒り・驚き・嫌悪・平静・困惑に加えて、恐怖を検出可能になったと報告しました。Amazonは、向上した顔分析機能は画像および動画の両方で利用でき、対象となるすべてのAWSリージョンの顧客が利用可能だと説明しています。またこの技術を使うのに人工知能の知識などは必要ないとしています。
また、Amazonの顔認識システムは法執行機関がその顧客に含まれることから、世の中が監視社会化していくことへの懸念が論争を巻き起こしています。Amazonは従業員の反対にもかかわらずこのシステムを移民管理や税関などの機関へ売り込んでいるとの報告もあり、アメリカ市民自由連合(ACLU)は2018年7月に「人々は政府の監視を受けずに自由に道を歩くことができるべきだ」と声を上げ、さらに「Rekognitionのような大量監視システムは自由を脅かし、政治情勢において標的にされているコミュニティに対して特定の脅威を与える」と主張しています。
ALCUはまた、昨年、Rekognitionを使ってアメリカの議員の顔をスキャンしたところ、28人が逮捕ある犯罪者として特定されたという調査結果を報告、最近ではカリフォルニア州警察がボディカメラで顔認識技術を使用していることに対し、やはりカリフォルニア州議会の議員26人が犯罪者として特定されたと報告し、顔認識技術の法的機関での使用に異議を唱えています。
こうした団体や市民などからの反対の声がある一方で、Amazonの投資家らはその意見を却下したと伝えられています。それどころかAmazonは、おそらくはいまもっとも物議を醸している政府機関の一つであるアメリカ入国管理局(ICE)にRekognitionを販売したとも言われています。
技術そのものは優れていても、それを手にする人々の立場における正義によって、それが使われる場面は大きく変わります。われわれとしては、技術は世の中が良くなる方向に役立つものであってほしいと願うばかりです。
