お義母さん、不衛生です…すっぱいニオイのお弁当を食べた結果が悲惨
 多くの主婦を憂鬱にさせる、義実家への帰省。三島結子さん(仮名・38歳・主婦)もそのひとりで、「悪い人ではないけれどガサツ」な義母に毎度毎度疲れてしまうのだとか。

「家の中が雑然としているのはまだいいとして、問題は食事。帰宅後に手を洗わずに調理を始めたり、汚れたシンクにサラダ用の野菜を置いてロクに洗わなかったり、本当に衛生観念がないんです。私が潔癖症気味というのもありますが、とくに子どもが生まれてからの帰省はハラハラしっぱなしで……」

 それでも、お正月は近所に住む義姉家族が義父と義母を旅行に連れて行くのが恒例となっているため、遠方の夫の実家に帰省するのは夏だけ。「年に一回のことだから」と寛容に構えるようにしていたそうですが、昨夏、ついに悲惨な事件が起こってしまったのです。

◆生肉を触った手で調理済みの野菜を掴む義母

「昨夏の帰省は、8月中旬の猛暑のさなか。ただでさえ食中毒が怖い時期なうえ、娘の離乳食が完了し普通の食事を食べるようになっていたので、義母の手料理はかなり不安でした。そしたら案の定、床に落とした食材をそのまま調理中のボウルに戻そうとするわ、生魚をなかなか冷蔵庫にしまわず出しっぱなしにするわ……。もちろん、『あ、それ捨てますよ』『あ、これしまいますね』とすかさずフォローですよ。

 庭でバーベキューをしたときは、生肉を触った手で焼き上がった野菜を掴もうとしたので、慌ててすっ飛んでいきトングを渡して。もう、ずっと目を光らせていなければならずヘトヘトでした」

 そんな帰省3日目のこと。三島さんと娘さんと義母の3人で、近所の海までピクニックに行くことに。

「その日は夫が地元の親友の結婚式に出席する予定だったので、前日に義母が提案してくれたんです。娘はまだ海を見たことがなかったので、私も娘の反応が楽しみで。義実家のみんなが『海の家にいろいろ売ってるよ』『焼うどんがおいしいよ』などと話すので、『海でのお昼は義母の手料理を食べなくて済むんだ!』というのも嬉しく、足の悪い義父に留守をお願いして意気揚々と出かけました」

◆海の家のご飯を食べるはずだったのに…

 海に着くと、見たことのない光景と海辺での水遊びに娘さんは大はしゃぎ。たくさん遊びお腹がペコペコになったので、三島さんはパラソルの下で休む義母を海の家に誘うことにしました。すると、予想外の展開が待っていたのです。

「『それよりコレ食べて』と、義母が持参のクーラーボックスからタッパーを取り出してきて……。開けてみると、中には義母作と思われるツナサンドイッチがぎっしり入っていたんです。しかも、ツンとくる不穏な臭いが……。朝作っている気配はなかったので、昨夜きっと私たちが寝室に行った後に作っていたんでしょうね。心遣いはありがたいですが、傷みやすいサンドイッチを夜のうちに作り置きってありえないですよね!?」

「これはマズい」と本能的に察知した三島さんは、勇気を出して義母に進言することに。

「『今日暑いからかな。少しすっぱい臭いがしませんか?』とやんわり言ってみたのですが、『レモン汁を入れたからね!』と得意げに返されてしまって。ならば毒見してもらおうと、『私たちトイレに行くので先に召し上がってください』と差し出したら、『私は賞味期限切れのあんぱん持ってきてるから。早く食べないとね』と……。そうこうしているうちに、娘がサンドイッチに興味を持ち、手を伸ばしてきてしまったんです」

◆翌日は腹痛・下痢・吐き気に襲われる私に義母は

 焦った三島さんは、娘からサンドイッチを引き放しながらとっさに嘘をついてしまいます。

「『これツナですよね!? 実はこの子まぐろアレルギー気味なのがわかって。欲しがるとアレなので私いただいちゃいますね』って。そう言ったからには引っ込みがつかず、決死の覚悟で一気に完食しました。味なんてしませんでしたね」

 娘にはなんとか焼きうどんを食べさせ、燃え尽きて義実家に戻った三島さん。そして予想通り、その日の夜中に腹痛と下痢と吐き気に襲われダウンしてしまったとか。

「翌朝、絶不調な私の姿を見た義母は、『貝にやられたかね』と。前の晩のメニューに貝の刺身がありましたから。でも、刺身はみんなも食べてて、私しか食べてないのは義母のツナサンドなんですけどねぇ」

 体調不良に苦しみながらも義母の手料理には目を光らせ続け、残り2日の滞在をなんとか乗り切ったという三島さん。

 今年ももうすぐ帰省。「この名物が食べたい」と外食に誘う作戦と、「お義父さんとお義母さんに食べてもらいたい」と自分が料理をふるまう作戦で乗り切る予定だそうです……。

―シリーズ よくもわるくも帰省の思い出―

<文/鈴木うみこ>