「日中関係は総体的に改善」と中国国防相、中谷防衛相との会談で
中国政府・国防部は、マレーシアのクアラルンプールで3日と4日に開催された東南アジア諸国連合(ASEAN)に関連する情報を、自国側主張と同会議に出席した常国防相の動きを中心に紹介しつづけた。
常国防相は4日午後に行われた中谷元防衛相との個別会談で、「昨年(2014年)末に中日双方(日中双方)が両国関係を妥当に処理し改善し、4つの原則的共通認識に到達してから、中日両国の指導者の面会も重ねることになり、両国の関係は総体的に改善の情勢だ」と述べた。
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◆解説◆
4つの原則的共通認識とは、中国の楊潔〓(よう・けつち)国務委員と日本の谷内正太郎国家安全保障局長が2014年11月7日に会談を行った後に発表した合意文章。
最も特徴があるのは、「尖閣諸島など東シナ海の海域において近年緊張状態が生じていることについて異なる見解を有していると認識」(第3条)だ。尖閣諸島の問題について、日本は「日本領であることは国際法や国際慣習に照らして明らか。したがって領土問題は存在しない」、中国側は「日本が日清戦争の結果として台湾とともに奪取した。日本は第2次世界大戦終結時の承諾事項により中国に返還する義務があるが、不法にも占拠を続けている」だ。
合意文章は、「領有権」ではなく、「緊張状態が生じていること」について「異なる見解」と表現した。日中双方が関係改善を第一義に置いた解決法だが、同時に解釈の違いをめぐり紛糾する可能性については、「あえて目をつむった」とも言える。(〓は「遞」のさんずいを取ってから竹かんむりをつける)(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)(イメージ写真提供:123RF)
