北朝鮮の首都・平壌の東にある陽徳(ヤンドク)温泉文化休養地は、金正恩総書記が旗振り役となって造成された巨大スパリゾートだ。オープン直後に新型コロナウイルスの世界的大流行という不運に見舞われ、当てにしていた中国人観光客が全く来なくなってしまい、現在は国内客が主に利用している。当局は、新聞社の記者にこのスパリゾートのタダ券を配ったのだが、受け取った本人たちは困り果てている。中には夫婦喧嘩になる人もいる