手術が終わった後の女性患者にわいせつな行為をしたとして、乳腺外科の医師が準強制わいせつの罪に問われた裁判。一審無罪のあと、控訴審では一転有罪(実刑2年)になったものの、最高裁で破棄され、この3月半ばの差し戻し控訴審で無罪の判決が出た。医師の筒井冨美さんは「手術の全身麻酔後にせん妄(幻覚)を見る患者がいる。今後は、医療の専門家の意見が採用されやすくなるような司法改革を望みたい」という――。写真=iStock