【iOS 8/OS X Yosemite】「WWDC」発表多すぎ! 押さえるべきポイントをまとめてみた

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日本時間6月3日午前2時より行われた、アップルの開発者向けカンファレンス「WWDC」。毎年さまざまな新OSや新製品が発表されますが、今年はどうだったでしょうか。WWDC基調講演の様子をご紹介します。

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WWDCの基調講演では、毎回アップルの新OSや新製品が発表されます。今年は、春に新MacBook Airが登場したことで、ハードウェアの新製品が発表されるかどうか微妙でしたが、結果として新Mac OS X「Yosemite」と、新iOS「8」、そして開発者向けの開発環境が紹介されました。

■新Mac OS X。名称は「Yosemite」

Macintoshに採用されているOS、「Mac OS X」。その最新バージョンである「Mac OS X Yosemite(ヨセミテ)」が発表されました。

基本的にはこれまでのMac OS Xを継承していますが、アイコンのデザインおよびフォントが一新されています。今流行りのフラットデザインになっていますね。iOS 7に近づいた印象です。

見た目の新機能としては、ダークモードを搭載。ツールバーを従来の半透明ホワイトとダークグレーから選ぶことができます。

通知センターもグレードアップしています。これまでの各種アプリ通知に加え、カレンダーやリマインダー、天気、株価などの情報が表示される「Todayビュー」が追加されました。サードパーティのウィジェットを追加することも可能です。

■ 今回アップルが推している「Spotlight」

今回のアップデートで、アップルが結構押してるなと思ったのが、検索機能の「Spotlight」です。起動すると、画面中央に検索ボックスが表示され、文字を入力すると即座に検索結果が表示されていきます。ハードディスク内のファイルはもちろん、アプリ、インターネット上のニュースやWikipedia、地図の検索も可能。検索結果にプレビューが表示され見やすくなっています。

アプリ検索をした場合は、最近編集した文書一覧も表示。ドラッグ&ドロップで単位の変換なども行えます。かなり進化していますね。

クラウドでデータの同期が行えるiCloudが進化。その名も「iCloud Drive」です。iCloud上に保存したファイルやフォルダなどが、ファインダー上にフォルダとして表示されます。Mac OS X Yosemiteはもちろん、iOSやWindowsからのアクセスも可能です。

メールアプリもアップデートされます。添付ファイルはiCloudに保存したファイルのリンクを送信することで、5GBまで対応します。

■純正ブラウザ「Safari」も進化

純正Webブラウザ「Safari」は、他のWebブラウザに比べてかなり高速化されました。共有ボタンが追加され、表示中のページをメールに添付したりSNSへ投稿したりといったことができるようになります。iOSのSafariに近づいている印象です。

また、多数開いているタブが探しやすくなりました。開いているタブをサムネイルで一覧表示できるので、目的のタブにたどり着きやすくなります。

Safariやメールアプリには、「マークアップ」という新機能が追加されます。これは、画像ファイルの簡易編集機能で、矢印や吹き出し、テキストなどを入力できます。EvernoteのSkitchのような機能です。これは便利そうです。

そしてそして、Mac OS X YosemiteとiOSの連携を強化する機能が「Handoff」です。Mac OSで詐聴をしているとき、iPhoneやiPadが近くにあれば、ファイルを共有して作業を引き継ぐことができます。

そのほか、iOS側で受信したメールをMac OSで閲覧したり、Macで電話がかけられるようになります! Mac OS X YosemiteがなんかiOSっぽくなったなーと思ったんですが、最終的にはMac OSもiOSもシームレスになっていくのでしょうかね。

開発者向けのベータ版は本日からダウンロード開始です。正式なバージョンは秋に公開予定。アップデートは無料で行えます。しかも、この夏には一般の人向けのベータプログラムの提供も開始するとのこと。Web上で手続きをすれば、開発者でなくてもベータ版を使うことができますよ。

■iPhone、iPad向けの最新OS「iOS 8」、一番の目玉は?

アップルのモバイルデバイス用OS「iOS 8」も発表されました。

大きく変わった部分は、通知センターです。画面上部から下部にスワイプすると表示される通知センターですが、個別に通知を削除することが可能になりました。

また、アプリ使用中などにもメッセージやSNSへの投稿などを画面上部に表示してくれますよね。その通知がパワーアップ。SMSに返信したり、Facebookのコメントに「いいね!」と返事をしたりすることが可能。わざわざアプリを起動しなくてもいいんです。

また、ホームボタンをダブルクリックするとアプリ一覧が表示されますが、上部に最近連絡した人やよく使う項目に登録されている人が表示されます。ここから電話をかけたり、メッセージを送るといったことができます。

一番の目玉は、「QuickType」。これは、いわゆる予測変換機能。文字を入力すると、そこから推測される文字列が表示されます。日本語にも対応します。

そしてそして、なんとサードパーティのキーボードが使えるようになるということ。Androidでは、自分の好きなサードパーティのキーボードアプリを入れて楽しめましたが、それがiOSでもできるようになります。もしかしたら、ATOKやGoogle日本語入力などが使えるようになるかもしれません。

iMessengerにも新機能が。グループトークで簡単に動画や音声が送れるようになりました。また、グループを退出したり、通知をオフにするということもできます。

アップルは健康にも留意します。最近流行している、健康をモニターするウェアラブルガジェットとの連携を強化。

また、「Healthkit」というアプリを発表。さまざまなウェアラブルガジェットから集めれたデータを統合し、独自のデータとして提供するもの。これがあれば、健康管理もバッチリです。

■家族でApple IDをシェアできる「Family Sharing」

このほか、家族でApple IDをシェアできる「Family Sharing」という機能もあります。要は、お父さんのApple IDをお母さんは子どもたちで使えるということ。仮にお子さんが何かコンテンツを購入しようとすると、通知が表示されるなど、なかなか気が利いています。この機能、望んでいた人も多いのではないでしょうか。

写真も機能アップ。画像補正機能が賢くなったほか、お気に入りに登録した画像を他のデバイスと共有するといったこともできます。これは、Mac OS X Yosemiteの機能とも連携するそう。もう、ほんとうにiOSとMac OS Xはシームレスに連携するようになります。

なお、iCloudの価格が改定されます。無料5GBはそのままですが、20GBプランが0.99ドル/月、200GBプランが3.99ドル/月。なかなかお安い。

さて、音声認識システムのSiriですが、音楽を聴かせると曲名を表示してくれる「Shazam」と連携。街で流れている曲をSiriに聴かせてあげれば、曲名を応えてくれます。ただし、iTunes Storeにあるものに限るようですが。22か国の言語に対応するようです。

App Storeは検索機能の強化や、複数アプリをまとめて販売するバンドル機能の搭載、アプリ紹介の動画が置けるようになるなど、アプリ開発の人にとっても有益な機能が追加されます。

iOS 8は本日より開発者向けベータ版が配布されます。一般ユーザーへの正式版公開は秋の予定。ということは、iPhoneも秋……?

■開発者向けのAPIも各種登場。そして新開発言語も!

さて、WWDCは開発者向けのカンファレンスですので、開発者が喜ぶ発表もたくさんありました。

主だったところでは、Siriを使い家電を一括コントロールできるようになる「Homekit」や、新プログラミング言語「Swift」の登場です。

また、Touch IDがサードパーティアプリへ対応したり、カメラをコントロールする「Camera API」の高機能化、ゲームなどの画面描写をより高速にするアーキテクチャ「Metal」といったものも登場。これらが使われるようになれば、より快適なアプリが開発できるようになるでしょう。

今回はハードウェアの発表はありませんでしたが、新Mac OS X Yosemiteと、iOS 8というアップルの屋台骨を支える2つのOSの新バージョンが発表されました。

どちらも秋になれば製品版が登場する予定。それまでワクワクして待ちましょうね!