「今は試合数をこなして経験を積まなければ…」敗戦に悔し涙の大山未希選手
 ヘリオス大阪・第21回全日本ビーチバレー女子選手権大会(ビーチバレージャパンレディース2010/8月19日〜22日開催)の第2日目、本選がスタートし、1回戦・2回戦・25位決定戦・17位決定戦が行われた。連日の猛暑にも関わらず、推薦チームが出場することもあり会場には多くのビーチバレーファンが訪れた。

 前日に予選突破を果たした、注目の大山未希/藤原みか子(ともにフリー)ペアは初めての上位戦だったが、のびのびとしたプレーを見せ盛り上げて見せたが、あと1勝というところでベテラン・梁川友紀/菅原和子(ともにFOVA)に2−1のフルセットで負け、この日での敗退が決まった。

 会見の冒頭で大山は、悔し涙で言葉にならなかったが、それでも手応えは十分にあったようで「自分がしっかりすれば勝てた試合」と振り返った。パートナーの藤原も「大きな大会は初めてだったのでいい経験になったと思う。もう1回見直してその経験を次につなげればいいし、大山は上でも通用すると思う。ただ上位選手はここという時にミスをしないで点数が取れる。ゲームの組み立てももっとできるようにならなくてはいけない。これからまだまだ伸びていく選手」と称えた。

 一方の推薦チームの多くは、なかなか初戦からエンジンがかからず苦戦する場面も多く見受けられたが、それでも順当に駒を進めた。8月20日が誕生日だった西堀健実(フリー)は試合後の会見で、パートナーの浦田聖子(MDI)にハッピーバースデーの歌で迎えられる一幕もあった。やはり初戦は足が動かなかったと試合を振り返ったが、2人ともサーブの良さを勝因に挙げた。「狙ったところにきちんと打てたことで、しっかり相手を崩すことができた」と終始笑顔。西堀は「優勝したら誕生会と祝勝会をやってもらいます」とも付け加えた。

 2回戦を勝ち上がった8チームと敗者復活戦(17位決定戦)を勝ち上がった8チームが、明日9時から最終日出場をかけて激突する。

主な試合結果は以下の通り
(2回戦)
浦田聖子 / 西堀健実(推薦)VS 北村名都子 /廣田みな子(神奈川) 2-0(21-13,21-7)
周藤玲美 / 村上めぐみ(推薦)VS 山田寿子 / 幅口絵里香(推薦) 0-2(13-21,18-21)
楠原千秋 / 三木庸子(推薦)VS 梁川友紀 / 菅原和子(東京) 2-0(21-14,21-12)
浦田景子 / 由比初美(推薦)VS 田中姿子 / 溝江明香(推薦) 0-2(14-21,16-21)
浅尾美和 / 草野歩(推薦)VS 中村裕子 / 岩名智恵(奈良) 2-0(21-9,21-17)
川越美里 / 徳丸信代(推薦)VS 駒田順子 / 菅山かおる(推薦) 0-2(12-21,13-21)
保立沙織 / 松山紘子(推薦)VS 松村美由紀 / 渡邉桂(推薦) 2-0(21-19,21-16)
藤井恭子 / 木田昌恵(三重)VS 尾崎睦 / 金田洋世(推薦) 0-2(9-21,9-21)

(取材・撮影=胡 多巻)

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