Rocket Lab(ロケットラボ)は日本時間2026年6月19日、ニュージーランドのマヒア半島にある同社の第1発射施設から「Electron(エレクトロン)」ロケットを打ち上げました。搭載されていたアメリカ宇宙軍向けの実証衛星「Puma(プーマ)」は、所定の軌道へ投入されたと発表されています。


今回の打ち上げは、アメリカ宇宙軍が進める機動応答型宇宙ミッション「VICTUS HAZE(ヴィクタス・ヘイズ)」の一環です。


打ち上げに関する情報は以下の通りです。


打ち上げ情報:Electron(VICTUS HAZE)

・ロケット:Electron
・打ち上げ日時:日本時間 2026年6月19日 19時20分
・発射場:Rocket Lab第1発射施設(ニュージーランド)
・ペイロード:VICTUS HAZE実証衛星「Puma(プーマ)」


VICTUS HAZEは、アメリカ宇宙軍の宇宙システム軍団(SSC)と、その傘下のSpace Safariプログラムオフィスが主導するミッションです。短い準備期間で衛星を打ち上げ、軌道上で迅速に運用を開始する「機動応答型宇宙(TacRS:Tactically Responsive Space)」の能力を実証することを目的としています。軌道上の脅威に短時間で対応できる体制づくりや、他の宇宙物体に接近して状況を把握する「ランデブー・近接運用(RPO)」、宇宙領域把握(SDA)の技術を検証します。


今回打ち上げられた「Puma」は、Rocket Labの小型衛星バス「Pioneer(パイオニア)」をベースに、VICTUS HAZE向けの仕様として構成されたものです。軌道上では、別の打ち上げで投入されるアメリカの宇宙防衛分野の企業True Anomaly(トゥルー・アノマリー)の衛星「Jackal(ジャッカル)」と連携し、互いに接近・追跡しながら、宇宙領域把握の能力を実証する計画です。


VICTUS HAZEは、2023年に実施された機動応答型宇宙ミッション「VICTUS NOX(ヴィクタス・ノックス)」の流れを組むもので、2回の打ち上げと2機の衛星を用いる、より複雑な内容となっています。なお、軍事ミッションのため、搭載衛星の詳細な仕様、目標軌道、運用内容などは公開されていません。ただし、一部の公開追跡情報では、Pumaに関連する軌道上物体の概略軌道が確認されています。


関連画像・映像

【▲ VICTUS HAZEのミッションページから引用(Credit: Rocket Lab)】

 


文/sorae編集部 速報班 編集/sorae編集部


関連記事ロケット打ち上げ情報世界の主要ロケット一覧世界のロケット打ち上げ推移(1957〜2025)ファイアフライ、米宇宙軍との共同打ち上げ成功 24時間以内で打ち上げ準備完了(「VICTUS NOX」ミッション)参考文献・出典Rocket Lab - VICTUS HAZEU.S. Space Force Space Systems Command - Space Systems Command awards Tactically Responsive Space (TacRS) contracts in support of VICTUS HAZE missionGunter's Space Page - Victus Haze Puma (TacRS 4) Go4Liftoff - Electron | VICTUS HAZE