三星堆で青銅時代の文化交流を裏付けるカーネリアンが出土―中国
四川省文物考古研究院が2日に発表した最新の研究成果によると、同省徳陽市広漢県の三星堆遺跡でカーネリアンが出土した。これは中国で約3000年前から地域またぎの交流が行われていたことを示しているだけでなく、中国の青銅時代の貿易ネットワークや文化交流を解明する貴重な出土品となる。
この研究に参加している四川省文物考古研究院の劉建成(リウ・ジエンチョン)副研究館員によると、三星堆遺跡の祭祀坑で西暦前1200年から西暦前1000年ごろまでのものとみられるカーネリアンが11点出土した。2号坑から4点、5号坑から1点、7号坑から2点、8号坑から4点出土した。東アジアにおけるカーネリアンの原料及び装身具の産地と伝播経路を見直す上で重要な証拠となる。
考古学者が三星堆遺跡で出土したカーネリアンの微量元素を分析したところ、その原料の産地は発掘されたエリアではなく、四川盆地から1000キロ以上北の燕山造山帯およびその北部の地域であることを発見した。また、研究者が甘粛省、陝西省、北京市で出土した同じ時期のカーネリアンと比較したところ、北方エリア産の原料の特徴を備えていることも発見した。つまり、西暦前1500年から西暦前1000年にわたり、蒙古(モンゴル)高原南部、黄土高原、青蔵(チベット)高原東部、中原エリア、四川盆地を含む広い範囲をカバーする貿易交流ネットワークが存在していたということになる。
劉氏は「約3000年前、三星堆エリアは中国北方エリアひいては蒙古高原にまで伸びていた可能性のある遠距離交流ネットワークから益を受けていた。青銅器時代、中国の各地域では広範囲にわたり、双方向の踏み込んだ文化交流が行われており、中華文明の諸民族が一体性を有する『多元一体構造』が数千年前にはすでに構築され、大きく発展していたということが再び証明された」と説明した。
中国の西周時代だった西暦前1000年頃の有力者の古墳において発見されたカーネリアンは、社会的地位や文化的な身分の象徴だったとみられている。三星堆の祭祀坑では青銅器や金器、玉器、象牙などの貴重な祭具が出土した。こうした完成度の高いカーネリアンも一緒に三星堆の祭祀坑から出土したということは、当時の古蜀国のエリート階級は1000キロ以上離れた場所から高級品を取り寄せることができたことを示している。また、交換という行為そのものも地位と威望の象徴だったとみられている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
