吉田鈴が自身初の首位発進「出遅れなくてよかった」 “鬼”の居ぬ間に初優勝…課題は最終日のギア
「風やピンポジションが難しいなかで、出遅れなくて良かったなと思います」。まだ初日、まだ後続はプレー中という状況とはいえ、ホールアウト後の言葉は首位の選手とは思えないものだった。 スタート前に想像していた首位のスコアは4アンダー。「うまく回れば5アンダーぐらいは出せたと思うんですけど、なかなかミスなしというのはできなかったですね」。決して満足度の高いラウンドではなかったということだろう。 反省点のひとつに挙げたのが18番パー5の3打目。「残り102ヤードで(アゲンストの)風が強くて、左足上がりからだったんですけど、いいと思ったショットが10ヤード手前でした。あのホールは数字だけ見て打つと届かないので、自分をだましながらやれればいいかなと思います」と振り返った。 首位発進は初めてだが、直近7試合では4位以内が4回、ほかに9位スタートが1回ある。成長を示す数字であると同時に、それでも初優勝に手が届いていないという見方もできる。初日の平均スコアは71.50でツアー8位なのに対し、ファイナルラウンドは72.78で同51位。なかなか最終日にスコアを伸ばせていないことがデータにも現れている。 「強い選手ほど、最終日に強いというのはあると思う。私は最終日にさらにギアを上げることができていないんですけど、最初からそれができる人はいないと思うので、経験ですね」。18番の3打目のような感覚のズレをひとつずつ埋めていくことは、最終日という課題克服の第1歩だ。 上位陣の不在については「全米は前々から分かっていたことなので、この試合に向けて調整してきたし、練習ラウンドでも調整できたと思うので、これでだめならしようがないですね」。鬼の居ぬ間に、といっては言葉が悪いかもしれないが、初優勝のチャンスが広がっているのは間違いない。(文・田中宏治)
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