広島・斉藤優 「吹っ切れた」飛躍の裏に1カ月の“空白期間” プロ初勝利へ1軍合流の22年度ドラ1
広島・斉藤優汰投手(22)が先発要員として、1軍に合流した。今季はファームで2勝0敗、防御率0・61の好成績をマーク。今季4年目を迎えている22年度ドラフト1位右腕が、プロ初勝利を目指し腕を振る。
1日にマツダで行われた1軍の投手指名練習に参加した斉藤優は、正直な気持ちを口にした。「あまり(1軍での登板を)考えていなかったのでうれしかったです」。1軍で先発すれば自身2度目。プロ初勝利をつかみ取る準備を整えて、勝負の舞台に立つ。
ファームでは5試合に登板し、2勝0敗、防御率0・61をマーク。直近3試合は福山ローズファイターズとの練習試合を含め、3試合連続で先発し、計17回を1失点と安定感が光る。当初、1軍では4日の日本ハム戦での先発が濃厚だったが、2日が雨で中止となったことに伴い、斉藤優の先発も来週以降にずれ込むことになりそうだ。
好調の要因は武器の最速150キロを超える力強い直球に加え、「変化球でカウントを取れて、決め球にもちゃんと使えてるのがいい」と、変化球の精度が安定したことにあると分析。「1回良かっただけではだめ。何回かは続けていかないと意味がない」と、高い意識で登板に備えていた。
飛躍の裏には、4月上旬から約1カ月間設けられた“空白期間”がある。故障ではないが、実戦のマウンドからしばらく離れた。「その時期ぐらいから良い意味で吹っ切れました。あまり先を見すぎても(良くない)な、みたいな感覚になった」。多い時にはブルペンで6連投を敢行。球数を抑えつつ、ミニキャンプのような取り組みで浮上のきっかけをつかんだ。
加えてフォームの微調整も行った。左肩の開きを抑えるために、左手を三塁側に出していくイメージに変更。これによって“壁”が作れるようになり、安定した投球につながっている。
22年度のドラフト1位で入団し、今季が4年目。昨季は5月2日・中日戦(マツダ)で九回に登板し、1回無失点で1軍デビューを飾ると、10月3日・ヤクルト戦(マツダ)では先発。五回途中5失点で敗戦投手になったものの、「去年、1軍で投げられたのが大きかった」と話す。経験した本拠地のマウンド。その場所で躍動するイメージはすでに頭の中で鮮明に描かれている。
アピールを続け、つかみ取った1軍での登板機会。「あまり先を見すぎないようにしたい。まずは目の前の登板に集中する。それが今の自分にできることかなと思います」と意気込んだ斉藤優。ドラ1右腕が待望のプロ初勝利を、力強く手繰り寄せる。
◇斉藤 優汰(さいとう・ゆうた)2004年5月27日生まれ、22歳。北海道出身。189センチ、99キロ。右投げ左打ち、投手。苫小牧中央高から22年度のドラフト1位で広島に入団。3年目の25年に1軍デビュー。1軍では通算2試合で0勝1敗、防御率7・94。最速156キロの直球が武器。背番号47。年俸700万(推定)。
