荷物を積みやすいフラット設計も大きな特徴

写真拡大

アウトドアと日常を両立する実用性

 2026年5月現在、自動車業界では“使い勝手のいいSUV”への注目がこれまで以上に高まっています。

 悪路での走破性だけでなく、普段の買い物や送迎、さらにアウトドアまで1台でこなせるモデルが人気を集めており、最近ではトヨタの「ランドクルーザーFJ」の登場も話題となりました。

【画像】超カッコイイ! これがトヨタ斬新「“両側スライドドア”SUV」の姿です! 画像で見る(16枚)

 そんな中で、改めて「今こそ市販化してほしい」と再評価されているのが、トヨタのコンセプトカー「Tj CRUISER(ティ・ジェイ・クルーザー)」です。

 Tj CRUISERが初めて公開されたのは、2017年に開催された「第45回 東京モーターショー」でした。

 当時から“ミニバンとSUVを融合させたクルマ”として大きな注目を集めていましたが、現在のSUV市場の流れを見ると、その発想はかなり先進的だったと感じられます。

 車名の「Tj」は、「TOOL-BOX(道具箱)」と「Joy(楽しさ)」を掛け合わせた名称です。

 さらに「CRUISER」という言葉には、トヨタSUVシリーズの流れを受け継ぐ意味も込められていました。

 単なるレジャー向けではなく、仕事にも遊びにも気軽に使える実用車を目指していたことが伝わってきます。

 エクステリアはスクエア形状を基調としたデザインで、ひと目見ただけでもタフな印象があります。

 厚みのあるフロントバンパーや大径タイヤ、張り出したフェンダーによってSUVらしい力強さを演出しながら、丸型ヘッドライトなどにはどこか親しみやすさも感じられました。無骨すぎず、近未来感も漂わせる独特のスタイルは、現在見ても古さを感じさせません。

 ボディサイズは全長4300mm×全幅1775mm×全高1620mm、ホイールベース2750mmという扱いやすい寸法でした。

 大型SUVほど大きすぎず、日本の都市部でも運転しやすいサイズ感でありながら、しっかりと存在感を持たせていた点も特徴です。

 最近は大柄なSUVが増えていますが、その中でTj CRUISERの“ちょうどよさ”に魅力を感じる人も少なくありません。

 室内空間は2列シート仕様ながら、荷室の使い勝手を重視した設計が採用されていました。

 後席を倒せば広いフラットスペースが生まれ、キャンプ用品や自転車、サーフボードなども積み込みやすい構造になっています。

 さらに助手席まで倒すことで、3メートル級の長尺物にも対応できる実用性を備えていました。

 また、SUVでは珍しく両側スライドドアを採用していたことも、このモデルならではのポイントです。

 狭い駐車場でも乗り降りしやすく、小さな子どもがいる家庭でも使いやすい設計となっていました。

 SUVのデザイン性にミニバンの便利さを組み合わせるという考え方は、現在のユーザー需要とも非常に相性が良さそうです。

 さらに特徴的だったのが、ボンネットやルーフ、フェンダー部分に施された特殊塗装です。

 傷や汚れが付きにくい仕様となっており、アウトドアで多少ラフに使っても気になりにくい工夫が施されていました。

 高級感だけを追求するのではなく、“気兼ねなく使える道具”としての思想が徹底されていた点も、このクルマの魅力といえるでしょう。

 パワートレインについては、2リッタークラスのエンジンをベースにしたハイブリッドシステムを採用する構想でした。

 前輪駆動と4輪駆動の両方が想定されており、街中での扱いやすさとアウトドア性能を両立する方向性が示されていました。

 また、TNGAプラットフォームを採用することで低重心化も図られ、安定した走行性能と燃費性能の両立も目指していたとされています。

 発表当時から市販化を期待する声は非常に多くありましたが、2026年5月時点でも正式な発売発表は行われていません。

 それでも近年は、タフなデザインと実用性を両立したSUVへの関心がさらに高まっており、Tj CRUISERのコンセプトは今の時代にも十分通用すると見る声は少なくありません。

 ネット上でも、「これこそ今発売したら売れそう」「スライドドアSUVって実際かなり便利だと思う」「サイズ感がちょうどいい」「無骨なのに可愛さもあるデザインが好き」「ランドクルーザーFJよりこっちが気になる」「アウトドアにも仕事にも使えそう」「今のトヨタなら完成度高く出してきそう」「コンセプトカーで終わらせるにはもったいない」といった声が見られました。