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運動やスポーツに縁がなかった女性が、わずか10年で世界トップクラスのランナーへ。大分市に住む市民ランナー、内田典子さん(54)が、年代別世界ランキングで2位となり、5月24日に南アフリカで開催される世界選手権に挑みます。

【写真を見る】趣味で走り始めて「世界2位」女性市民ランナー(54)が世界選手権出場へ 東京マラソンで2時間47分

東京マラソンで自己ベスト更新

内田さんが練習の拠点にしているのは、地元の「日本製鉄大分陸上部」。会社の社員ではありませんが、内田さんは着実に実力をつけ、頭角を現してきました。

練習にはほぼ毎日取り組んでいて、毎月600キロは走り込んでいます。

内田さん:
「練習では距離を踏むようにしているので、自然と体力がついていると感じています」

今年3月1日の東京マラソンでは、2時間47分0秒と自己ベストを更新。40歳以上の一般市民ランナーを対象とした年代別世界ランキングでは、女性50~54歳の部で当時世界2位に躍り出ました。

内田さん:
「自分でもびっくり。今まで大会に出るたびにタイムを更新していて、その楽しさはやっぱり計り知れないものがあります」

マラソン始めてわずか10年、きっかけは…

学生時代は特にスポーツをしてこなかったという内田さん。転機が訪れたのは約10年前、子どもが大学進学を機に家を出たことでした。生活にランニングを取り入れたのが始まりです。

内田さん:
「健康とダイエットが目的でした。運動をしたことはなかったので、部活っぽく楽しく走れたのでハマりました」

その後、大会に出るたびに自己ベストを更新し、別府大分毎日マラソンでは2022年から4年連続で県勢女子トップに輝いています。

日頃の練習を見守る日本製鉄大分陸上部の中村清監督も、かねてから内田さんの実力に目を見張っていました。

中村監督:
「体幹が強くて上下動が非常に少なく、スムーズに長く走るところが特長です。世界一の称号を持って帰ってきてほしいですけど、今後とも楽しく陸上を続けてくれたらというのが何よりです」

海外へ挑戦、三度目の正直を

内田さんはこれまで海外でのマラソン大会に2回出場。しかし、時差などの影響で思うような走りができなかったと振り返ります。

この悔しさを胸に、南アフリカで5月24日に開催される「年代別世界選手権」に挑戦します。

内田さん:
「三度目の正直で、自分の思うようなレースができればなと思って練習しています。1秒でも自己ベストの更新を目指したいです」

世界を見据える市民ランナーに「マラソンとは?」と問いかけると、この日一番の笑顔が返ってきました。

内田さん:
「とにかく完走することを目標としています。その中で、自分の思い描くレースができると本当に気持ちがいい。今は生きがいです」

趣味で始めて10年で世界へ。内田さんのさらなる高みを目指す挑戦が続きます。