国内最大級の模型の展示会「静岡ホビーショー」で商談会。中東情勢の影響も(静岡市)
( 髙山基彦アナウンサーリポート)
「静岡ホビーショーがきょうから始まります、集まった国内外のバイヤー。関係者のみなさんが列をつくって出迎えています」
静岡市駿河区のツインメッセ静岡で、国内最大級の模型の展示会「静岡ホビーショー」が開幕!
ことしは64回目の開催で県内の模型企業を中心に全国から100の企業や団体が参加。この日に合わせて開発した各社の新商品が発表されました。
( 来場者)
「とりあえずいま1周回って見させてもらって、普通に仕事なんですけど個人で楽しんでいた/お話させていただきたい会社とかいたので、このあと話しに行こうかなとすごくいいチャンスだなと」
(来場者)
「静岡っていうのはホビーの首都、世界に誇るいろいろなメーカーがある。ここでやるっていうことに意義があるかなと」
中でもにぎわいをみせていたのが…。
( 髙山基彦アナウンサーリポート)
「ここのブース、すごいですね人がいっぱい。あっバンダイスピリッツのブースですね」「やはりみなさんお目当てはガンプラですね」
世界的な人気を誇るガンダムのプラモデル「ガンプラ」。ことしは「機動新世紀ガンダムX」の30周年ということで、ホビーショーで発表された新製品に注目が集まっているそうです。
(バンダイスピリッツ山粼 百華さん)
「ことしガンダムXが30周年ですので、今回のホビーショーでガンダムXの新商品、情報解禁アイテムを結構出している。それが良い反応をいただいている。」「さっそく(SNSで)トレンド入りしていて、やっぱりガンプラの熱っていうのは留まるところを知らず、盛り上がりをみせていただいている」
( 髙山基彦アナウンサーリポート)
「ちょっとまってください、一瞬博物館かと思いましたが化石の模型ありますね。ここのブースは静岡市のメーカータミヤのブースです」
タミヤは、接着剤を使わずに恐竜を組み立てるという商品を推しだしていましたが、その狙いは…?
(タミヤ 藤田 祐樹さん)
「接着剤のないキットで手軽に子どもとお父さんお母さんと一緒に組んでもらう、模型の入り口になってもらえるようなキットを開発したいなということで今回こちらを開発しました。」
にぎわいを見せるホビーショーですが、中東情勢の影響が模型業界にも影を落としていました。主催者に話を聞くと。
(静岡模型教材協同組合青嶋 大輔 理事長)
「プラモデルの材料となるプラスチック材料は石油を由来としておりますので/パッケージの印刷の塗料であったりですとか、あと包装するポリ袋であったりですとか、全てにおいてナフサの影響というものはございます」
原油から精製されプラスチックなどの原料となるナフサの供給不安。
ただその懸念は緩和されてきたといいますが…。
(静岡模型教材協同組合青嶋 大輔 理事長)
「現時点ですと、材料の供給面においては入ってこないってことはなさそうな雰囲気になっております」「価格につきましては、原材料、間違いなく上がってくる状況が予測されますので、それを商品の価格に転嫁できるかどうか」
こちらのメーカーは、戦艦のプラモデルを展示。
そこには、「再生産の時期は検討している」というお断りが。
材料調達の見通しがつかず、廃業を考えるタイミングもあったといいます。
(ヤマシタホビー山下 郁夫 代表)
「一瞬、廃業を考えましたよ。だって(材料が)全然入ってこないという話だったので」「ここ2,3日で急にうちぐらいの規模の量だとなんとかなるのではないかと、いま先が見えてきた」
メーカーによって影響はそれぞれ。
ホビーショーの開催前。
焼津市の老舗プラモデルメーカーの工場を訪ねると…
(ハセガワ長谷川 勝人社長)
「もう材料が手に入らなくて、日本国内には材料がなくてですね」
現場からの悲鳴―。その危機的な状況とは…?
13日、開幕した「静岡ホビーショー」にも中東情勢の影響が。
こちらのブースは、1941年創業、焼津市の老舗プラモデルメーカー「ハセガワ」
飛行機や船、自動車などの乗り物から、キャラクターまで幅広いジャンルをプラモデル化し、全国にも多くのファンがいるメーカーです。
ホビーショーの開催前、焼津市の本社を訪ねてみると。
プラスチックでつくられたプラモデルを箱にどんどん詰めていましたが、長谷川社長は…。
(ハセガワ 長谷川 勝人社長)
「もう材料が手に入らなくて、日本国内には材料がなくてですね、
海外のつてをたどって、やっと仕入れています」
その材料というのが…。
(ハセガワ 長谷川 勝人社長)
「この辺がPS樹脂になります。これの中身がプラスチックの粒で
すね」
プラスチックの粒、PS樹脂。プラモデルにはこの材料が欠かせませんが、その確保が厳しいといいます。
(ハセガワ 長谷川 勝人社長)
「ほぼ今、日本国内にPS樹脂はない状況ですね」
Qほかのもので代用できない?
「プラスチックの種類が違うだけで収縮率が違うので、代用できな
いんです」
1か月に使用するPS樹脂はおよそ7トンから10トン。
海外のツテをたどり、なんとか30トンを確保できたといいますが、
調達コストは以前より20%から50%アップ。
8月まではこの分で製造できる見通しですが、その後の見通しがたっていないといいます。今後の対応としては…。
(ハセガワ長谷川 勝人社長)
「従来製品の生産を抑えて新製品にPS樹脂を回していく状況にな
ると思う。お客様が喜ぶ新製品を常に出し続けることは非常に大事
だと思うので開発は止めません」
一方、生産コストが上がったことで秋以降に定番製品の値上げを、
行うかもしれないということです。
不安を抱える中で迎えた静岡ホビーショーですが、感じたことを伺うと。
(ハセガワ長谷川 勝人社長)
「中東情勢、先行きが不透明で悩んでいる時期もありましたけれど
も、やっぱりお客さんの笑顔で私たちは癒されるというか、こうい
う人たちのためにやっていかないといけないんだという気持ちにさ
せられました/このまま一心不乱に続けていきたいと思います」
【スタジオ】
(伊藤薫平アナウンサー)
受付開始からたった2日で事前予約がもういっぱいになってしまったということなんですが。
(コメンテーター元衆院議員 津川祥吾さん)
大人気ですね
(コメンテーター望月理恵さん)
盛り上がってますよね
(伊藤薫平アナウンサー)
ご覧になって望月さん印象どうでしたか?
(コメンテーター望月理恵さん)
いやーなんかガンプラを見て私も兄がいてすごくハマっていたので
長い歴史があるんだなっていうのもすごく感じましたね
(伊藤薫平アナウンサー)
時代が経っても過ぎてもこうやって人気だっていうことなんですが
その一方で津川さん
ナフサの供給不安で結構現場は不安が広がっているみたいですね
(コメンテーター元衆院議員 津川祥吾さん)
メーカーの皆さんの話を伺うと本当に最新の情報だと
なんとか確保できそうだという情報が出てきたのは本当に明るいニュースだなというふうに思いますが
静岡にとっては本当に重要な地場産業の一つですから
地域経済としても非常に気になるところですよね
ただこの模型ってプラモデルっていわゆる価格弾力性が低いって言われるじゃないですか
つまり値段が高くなったら買わない安くなったら買うということが起こりにくい。
好きな方々はちょっと高くなっても買うと言われているので
そこは強いところかなと思うんですが
ただ一方で入り口としては
つまり新しく始めるお子さんとかにとっては
ちょっと高くなると手が出にくくなるというところもあるので
今後お客さんが広がっていくという意味では
すごく値上げというのも気になるところでありますよね
(伊藤薫平アナウンサー)
そうですね守りたい静岡の文化ですからね
静岡ホビーショーは17日の日曜日までです。
