DeNAの本拠地・横浜スタジアム

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プロ野球DeNAの元ヘッドコーチで野球解説者の高木豊氏(67)が、2026年5月12日にユーチューブを更新し、DeNAとソフトバンクの間で成立した交換トレードについて「どういうことなんだろう」と疑問を呈した。

「今季、松尾の状態がいいとは言えない」

DeNAとソフトバンクの両球団は12日、DeNA山本祐大捕手(27)と、ソフトバンク尾形崇斗投手(26)と井上朋也内野手(23)の1対2の交換トレードが成立したことを発表した。

山本はレギュラー捕手としてチームをけん引していただけに、交流戦前のシーズン途中でのトレードに衝撃が走った。インターネット上では大きな話題となり、山本、DeNA関連のワードがトレンド入りした。

DeNAでヘッドコーチを務めた高木氏は、今回のトレードについて「ニュースを見てびっくりして興奮している」と切り出し、こう続けた。

「なぜ興奮しているのかというと、レギュラーキャッチャーを出すということが非常に衝撃的で、山本祐大はもちろんレギュラーだし、すごく頑張っていた。チームを支えていたという印象があったから」

そして、DeNAの捕手事情に言及。若手の松尾汐恩捕手(21)が正捕手候補で、戸柱恭孝捕手(36)がサポート役になるとみられる。

「松尾は将来的に非常に有望なキャッチャーで、それを支える戸柱というベテランキャッチャーがいる。やりくりはできるだろうが、2人でまかなっていくのは大丈夫なのかなと。今季、松尾の状態がいいとは言えない。その中で山本祐大を出したのは、どういうことなんだろう。ちょっと、はてなマークがつく」

さらに、今回のトレードは「先発を探していたDeNAが仕掛けたのかなと思う」と推測し、次のように持論を展開した。

「チームの中でも衝撃が走るのではないか」

「レギュラー捕手をシーズンの途中で出すということは、チームの中でも衝撃が走るのではないか。それと、牧(秀悟)が(右太ももの負傷で)いなくなった。筒香(嘉智)が離脱した。その中で誰がチームを引っ張ってきたかというと、山本祐大が引っ張っていたと思う。それからいうと、『3人いなくて大丈夫か?』と。そういう不安にかられるのは俺だけではないと思う」

独立リーグ滋賀GOブラックス出身の山本は、17年ドラフト会議でDeNAから9位指名を受けて入団した。23年に自己最多の71試合に出場。24年は108試合に出場し、ゴールデングラブ賞を受賞した。今季はここまで28試合に出場し、打率.227、1本塁打、8打点。

シーズン途中での異例の正捕手トレードに、高木氏は「(DeNAにとって)思惑通りのトレードだが、『レギュラーキャッチャー大丈夫?』という不安がある。それと、山本がチームリーダー的な存在になってきていたので、これが今後どのように響いていくか」と厳しい表情で語った。

チームは12日時点で貯金「1」のリーグ3位。首位・阪神を3.5ゲーム差で追いかけている。