収益化が停止されたことを報告する「無敵のレオ」(本人のYouTubeチャンネルより)

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 小学生の「なりたい職業」上位だったYouTuber。だがいま、そんな “夢の職業” を、収益化停止ラッシュが直撃しているという。

「4月29日、登録者約21万人の夫婦YouTuber『けんじとあかりとふたご』が活動休止を発表しました。二卵性双子(次女は先天性絞扼輪症候群の疾患を持つ)の日常を発信していましたが、収益が停止してしまったそうです。

 理由は『未成年者の意に反して注目を浴びることを促すコンテンツ』と判定されたため。再審査請求も退けられ、3カ月間の休止に入りました。その間は、夫婦の夢だったカレー店開業に向けて、注力していくそうです」(芸能記者)

 5月1日には、登録者72万人を誇る『テコまる』も “とばっちり” を受けた。

「オリジナルの3DによるCGアニメが人気のクリエイターですが、動画が『量産型コンテンツ』と判定されたのです。

 当面の収益を確保するため、自分で作ったBGMの著作権を管理会社に委託し、再生されるたびに著作権料を回収する “逆襲の仕組み” を始動させました」(同前)

 旅先のポーランドから《朝起きたら無職になっていました。29歳無職、爆誕してしまいました》と、自身のXに投稿したのが、世界を旅する旅行系YouTuber『無敵のレオ』だ。

「6日、無敵のレオさんは、収益化停止について、会社員時代の約7年前に運営していた別チャンネルが “量産型コンテンツ” と判定され、その影響が現在のメインチャンネルにも及んだと説明しました。そのうえで、3カ月の投稿休止とアルバイト探しを発表しています」(同前)

 12年間活動してきたものの、7日に収益化が停止したカードゲーム系YouTuberアイリスラーメンチャンネル』も、再利用されたコンテンツ(量産型)とみなされている。

 相次ぐYouTuberの失速にX上では

YouTuber、遊んで暮らせる時代に終止符》

《そもそもYouTuber自体職業にすんな》

《もっと収益化停止するべき配信者いるだろ》

 など、YouTuberのあり方そのものへの視線が厳しくなっている。

 YouTubeに詳しいITライターが語る。

「今回の停止には、大きく2つのパターンがあります。子育て動画が『未成年への不適切な注目を集める』と判定されたケースと、似たような動画を量産しているとみなされたケースです。過去の別チャンネルの影響で、メインチャンネルまで巻き込まれる場合もあるようです。

 厄介なのは、どちらもAIによる自動判定が中心という点です。もちろん人間によるチェックもありますが、結果として本人に違反の自覚がないまま、ある日、突然収益がゼロになる。しかも再審査請求も通りにくく、今回のような “停止ラッシュ” はさらに広がる可能性があります。

 この背景には、AIを元に作られたコンテンツがYouTubeに多数投稿されていることがあるでしょう。AIに丸投げし、手間をかけずに作ったオリジナル性のない動画が氾濫しており、これで再生数を稼ごうとする人たちが多数いるのです。

 YouTubeサイドとしては、こうした動画ばかりになるとプラットフォームの魅力が落ちてしまいますから、それでかなり厳しい判定をするようになったわけですね」

“夢の職業” も、ついに終わりを迎えつつあるというわけか。