イランサッカー連盟(FIRI)のメフディ・タジ会長が、北中米ワールドカップを前に国際サッカー連盟(FIFA)との緊急会談を行う方針を明かした。スペイン『マルカ』などによると、同会長は数日以内にFIFAジャンニ・インファンティーノ会長と面会し、イラン代表への安全保障や敬意ある対応を求める考えだという。

 問題となっているのは、イラン革命防衛隊(IRGC)を巡る扱いだ。IRGCは米国とカナダでテロ組織指定を受けており、元IRGCメンバーでもあるタジ会長は先月、カナダで開催されたFIFA総会への入国を拒否されていた。これを受け、同会長は「侮辱や不当な扱いを受けない保証が必要だ」と主張。「保証がなければW杯へ行くことはできない」と強い姿勢を示していた。

 イラン側は、FIFAおよび開催国には政治的立場を超えて参加国を受け入れる義務があると主張。イラン外務省もタジ会長の発言を支持しているという。

 一方、FIFAは現時点でイランの参加継続を明言。インファンティーノ会長も先月、「イランは予定通り米国で試合を行う」と発言していた。イランはすでにグループGでニュージーランド、ベルギー、エジプトとの対戦が決定しており、全試合が米国内開催となる予定だ。

 ただ、米国とイスラエルによる空爆以降、中東情勢は不安定化。イラン政府内からはW杯不参加論も浮上しており、同国スポーツ相は3月、「現状では参加できない」と発言していた。さらにイラン側は、安全面を理由にグループリーグ会場をメキシコへ変更するようFIFAへ要請していたが、却下されている。

 それでもイラン代表はW杯出場へ向けた準備を継続。アミール・ガレノエイ監督は、トルコで事前キャンプを行った後、6月1日に米国入りする計画を明かしている。