【森雅史の視点】2026年4月29日 J1百年構想リーグ地域リーグラウンド第13節 東京ヴェルディvs鹿島アントラーズ
J1百年構想リーグ地域リーグ第13節 東京V 2(2-1)1 鹿島
13:03キックオフ 味の素スタジアム 入場者数 28,105人
試合データリンクはこちら
お互いに「らしさ」が出た試合になった。立ち上がりから東京Vは積極的に前に出てプレスをかける。鹿島は戸惑いつつもボールをつないで攻めようとするが、東京Vは守備の手を緩めない。だがそこは鹿島。19分、濃野公人がハイボールを素晴らしいトラップで前に運び、そのままゴール前まで入っていって押されながらも先制点を奪うという「らしさ」を見せた。
しかし足を止めないのが東京V。しつこく追い回してミスを誘い、34分、熊取谷一星がこぼれてきたボールをループできれいに流し込むと、40分、カウンターからフリーになった吉田泰授が頭でゴールを決めた。粘りのチーム「らしい」逆転劇だった。
城福浩監督は、鹿島の先発を3人読み違えたという。それでもすぐさま微調整を行い、さらに自分たちの強みを生かして鹿島を下すことに成功した。逆に鹿島は、負けるとしたら自分たちのミスから負けるというこの形しかないだろう。しっかりと組み立ててもっとゴールを支配しようとする目標までこのようなミスが続くのは、かつて川崎フロンターレが通った道を見ている気がする。
森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート
森雅史(もり・まさふみ)
