クマとの“すみ分け”にむけて 森林と住宅地の間に緩衝地を確保 石川の自治体が取り組み
春になり全国でも冬眠明けのクマが目撃されています。空腹のクマは木の実を求めて人里近くまで降りてきます。クマによる被害防止のため、課題の一つとなっているのが、クマのすみかである森林と住宅地の間の緩衝地の確保。クマ被害の防止のため、自治体はどのような対策を取っているのでしょうか。
24日、石川県白山市の山林を訪ねてみると…
白山市森林対策課・森 和弘 課長:
「クルミの木に目印を付けています」
住宅地のすぐ近くに生えていたのは、クルミの木。
秋に実を付ける木ですが、この時期にもその根元には、多くの実が残っていました。
そして、この地域で予定されているのが…
白山市森林対策課・森 和弘 課長:
「範囲的には、きりの里の全体的なところの、この斜面をずっと切る形になりますので、だいぶすっきりすると思います」
人里近くの実をつける木の伐採です。
去年は石川県内の自治体の中で、最多となる77件のクマの目撃があった白山市。
今回、木の伐採が予定されている河内町きりの里では、緊急銃猟も行われました。
白山市森林対策課・森 和弘 課長:
「去年10月ですけれども、この河内町のきりの里のこの裏のクルミの木のところで、クマが実際に出没しまして、クルミの木を食べているところが目撃されまして」
クマによる被害の事前防止のために、白山市が今年度力を入れているのが人とクマの緩衝地の確保。
市では、山林と住宅地の間にあるカキ、栗、クルミの木など12ヘクタール相当の伐採を予定しているということです。
また、24日は、地元の猟友会なども参加しての会議が開かれ、クマなどが出没した際の動きの確認や緊急銃猟の対応について情報共有が行われました。
白山市森林対策課・森 和弘 課長:
「全体的な個体数はそこまで増えていないかもしれませんけれども、人里に降りてくればそれで生活できるというクマが増えてきたので、目撃件数が増えているということの一因だと思っています」
人とクマの住み分けのために。白山市では、クマのエサとなりうる家庭から出た生ごみの管理などについても呼びかけています。
