九州のブラジリアン柔術教室で起こった事案が拡散された

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〈指導者は突然子供の胸ぐらを掴みあげ体が宙に浮く程持ち上げ壁に押し付けました。その瞬間息子は恐怖で失禁してしまいました〉〈柔術の指導なら普通の事ですか?〉──ブラジリアン柔術の体験に参加した5才のAくんを息子に持つ母親が、Threads(スレッズ)で問題提起した動画が拡散された。

【写真を見る】男性の指導者が突如近寄り、5歳児の胸ぐらを掴んだ瞬間

 母親によると、Aくんは幼稚園に通えなくなってしまっているという──。【前後編の後編。前編から読む】

 当該の動画は4月20日、男の子の母親がThreadsで公開。打撃が禁止されているブラジリアン柔術を初めて体験した日に、練習相手に足を出してしまった男の子は、男性指導者に突如道着の胸襟を掴まれ、両足が床につかない状態で壁に追いやられていた。

 NEWSポストセブンの取材に応じた母親によると、動画の出来事は4月中旬、福岡県内の道場での出来事だった。男の子は幼稚園の年長で、初めての体験を楽しんでいたそうだが、その途中で問題の状況が発生したという。

 男性指導者に胸襟を掴まれて問い詰められ、失禁してしまったというAくん。その後Aくんは女性指導者に裏に連れられて行ったという。母親は当時の状況について憤る。

「5〜10分くらい裏にいたと思います。女性指導者に連れられ戻ってきた息子は、上は道着、下は私服のズボン姿で、全体の挨拶に参加。その後私のところに走ってきたので『どうしたの?』と聞くと『パンツ履いてない』と泣いていました。私が『なんで?』と聞いたら『怖くておしっこ出ちゃった。何をされるか分からなくて、殺されると思った』と泣いていました。

 パンツはその後、女性指導者の方からビニールに入った状態で手渡されました。子供とはいえ、親に声もかけず下着を脱がしている状況に強い怒りを感じました」

 母親は帰宅時、女性指導者に何があったのか尋ねたと言う。

「女性指導者が対応に困っていると、男性指導者が横から入ってきて、『僕の判断です。蹴ったんでね』とだけ言って、謝罪はありませんでした。私は『この子は初めてで、言われた通りにやろうとして当たっちゃっただけだと思います』と伝えたんですが、『まあルールなんでね』と……。

 当時の私は混乱していて、何より男性指導者が怖くて何も言い返せなかったんですが、その後の息子の様子を見て、やはりおかしいと思うようになりました」

 その出来事ののち、Aくんの様子は一変してしまったという。

「帰宅時、車の中で待っていた父親を見て安心したのか、息子は過呼吸になるくらい泣いていました。その翌日から、幼稚園に行けなくなってしまって……今までなんとも思っていなかった体育の男性の先生のことを『怒るかもしれない』と怖がるようになったんです。

 兄弟と遊んでいても、大きな声や音に極端にびっくりし、怯えるようになりました。今までは驚きつつ喜ぶような子だったのに……」

 その後Aくんは精神科を受診し、診断書を受け取った。現在も幼稚園には行けていない状況だという。

 母親は動画をもとに被害届を提出するつもりだという。道場に取材を申し込んだが、取材には応じなかった。

 道場の男性指導者を知る人物はこう語る。

「彼は厳しい人ではありますが、柔道歴は長く実力も確か。子供への指導も長年続けていて、道場のキッズコースにはたくさんの子供が楽しく通っています。今回の騒動で批判が殺到し、本人は相当参っているようです。彼としては、指導の一環だったのでしょう。下着を替えたことに関しても、『突然のことで対応が間違っていたかもしれない』と独断で行ったことを後悔している様子でした。
 ただ、Aくんはその日体験で来ていた子供ですし、結果的に指導に対し男の子が恐怖を感じたことは事実でしょう。指導方法についても再考の余地があるのではないでしょうか」

 様々な物議を醸した今回の動画。Aくんの体調が回復することを祈るばかりだ──。

(了。前編から読む)