ハイウェイラジオの看板。この看板がある範囲でのみ提供されている(画像:PIXTA)。

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「ハイウェイラジオ」終了へ

 NEXCO東日本は2026年4月22日、新たな中期経営計画を発表しました。同日の会見で由木文彦社長は、新たに打ち出すサービスを紹介するとともに、「ハイウェイラジオを順次廃止する」と説明しました。

【これか〜】ハイウェイラジオを代替する「新アプリ」(画像で見る)

 新たなサービスは、交通情報を伝える音声アプリ「ドラコ」です。2026年度に関東エリアから運用を開始し、27年度以降に他エリアでも開始予定です。

 同社は「ドラぷら」アプリなどで視覚的な交通情報の提供を行っていますが、「ドラコ」は音声に特化したもの。音声操作に対応するほか、英語・中国語・韓国語といった多言語の情報提供も行います。立ちあげておけば、交通情報を音声で案内するといいます。

「固定位置で情報提供するハイウェイラジオや情報板とは異なり、走行位置や進行方向に応じて、突発事象の手前で案内する『安全支援情報』や、IC 手前で渋滞や天候等を案内する『道路交通情報』の提供が可能で、より安全な状況判断ができます。ご自宅等で利用できる『お出かけ前情報』や、大雪等による渋滞時等で案内する『緊急エリア情報』の機能もあります」(NEXCO東日本)

 同社は2020年から次世代ハイウェイラジオアプリとして千葉県内の路線で「E−ハイラジ」を提供していましたが、2025年にサービスを終了。その知見をもとに、管内全域で利用できるアプリを開発すると予告していました。それが「ドラコ」というわけです。

「ドラコは当社が打ち出した『自動運転社会の実現を加速させる次世代高速道路の目指す姿(構想)』の31の重要プロジェクトのひとつ『次世代ハイウェイラジオ』にあたり、『ドライブ』と『コネクト』を組み合わせた造語です。高速道路を利用するお客様の運転『ドライブ』と、道路情報・社会・人とのつながり『コネクト』を一体として支える存在でありたい、という想いを名称に込めています」(同)

 従来のハイウェイラジオ(1620kHz)は、「ハイウェイラジオ ここから」の看板が立つ特定の区間でのみ聴けるものです。道路上の中央分離帯に設置されたケーブルから電波を発信していますが、このケーブルは定期的に張替えが必要になるなど、メンテナンス上の課題も指摘されていました。

 また、NEXCO中日本も同様のサービスとして2021年から「みちラジ」を提供していますが、従来型ハイウェイラジオの廃止を表立って宣告したのは、今回のNEXCO東日本が初めてと見られます。