トヨタの「新型“3列シート”SUV」に興味津々!

写真拡大

「最上級仕様」1グレードのみの導入

 2026年4月2日、トヨタはアメリカで生産する3列シートSUV「ハイランダー」の日本導入を正式に発表しました。

 まずは東京のトヨタ販売店「トヨタモビリティ東京」を皮切りに販売をスタートし、今夏以降には全国での取り扱いが始まる予定です。

【画像】超カッコいい! これが19年ぶりに国内復活するトヨタの「新型“3列シート”ラージSUV」です! 画像で見る(30枚以上)

 ハイランダーという車名は、2000年に日本で発売されたミドルサイズSUV「クルーガー」の輸出名として使われていたのが始まりです。

 クルーガーは2007年に日本での販売を終了しましたが、海外ではモデルチェンジを重ねながら販売が続けられていました。

 今回日本に導入されるのは、2019年に米国でデビューした4代目にあたる現行モデルです。

 かつてクルーガーに親しんだユーザーにとっては、19年ぶりの再会となります。

 今回導入されるハイランダーは、トヨタのインディアナ工場(TMMI)で生産されるモデルです。同工場では、日本と同じ左側通行のニュージーランド向けとなる右ハンドル仕様も製造されており、今回はそのニュージーランド仕様が日本へ輸入される形となっています。

 米国産の輸入車ながら右ハンドルで乗れる点は、日本のユーザーにとって大きな安心感があるでしょう。

 日本での販売グレードは、ニュージーランドで最上級グレードにあたる「Limited ZR Hybrid」の1グレードのみです。

 パワートレインは2.5リッター直列4気筒エンジン(最高出力193ps)に前後モーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載し、駆動方式は電気式4WDの「E-Four」を採用。米国EPA基準の複合燃費は35MPG(約14.9km/L)をマークしています。燃料はレギュラーガソリンで対応します。

 ボディサイズは全長4950mm×全幅1930mm×全高1730mmと堂々たる体格ですが、トヨタ「ランドクルーザー250/300」に近いサイズ感のため、SUVに乗り慣れたユーザーであれば過度に持て余す心配は少ないでしょう。

 シートレイアウトは2+3+2の7人乗りで、3列目シートは床下にフラット格納が可能。荷室容量は通常時の330リットルから最大870リットルまで拡大できます。

 装備面では、キルティング仕上げのレザーシート、パノラマルーフ、JBLプレミアムサウンドシステム、カラーヘッドアップディスプレイなどが標準装備され、20インチ大径タイヤや前後マッドガード、パワーバックドアも備えています。都会的なスタイルからアウトドアまで幅広いシーンに対応できる一台です。

 本モデルは「米国製乗用車の認定制度」を活用した少数輸入車のため、いくつかの点で日本向けの仕様変更が行われています。具体的には、発炎筒の搭載、技術適合マーク取得済みのスマートキーへの変更、ランプスイッチの変更などです。

 一方で、マルチインフォメーションディスプレイやナビデータはニュージーランド仕様のままとなっており、車載ナビやヘッドアップディスプレイとのナビ連携機能は使用できません。

 先進運転支援システム「トヨタセーフティセンス」のロードサインアシスト機能も、地図データや標識の形状が異なるため正常に動作しない点には注意が必要です。また表示言語はすべて英語となり、ラジオの周波数帯も日本仕様とは異なります。

 ただし「Apple CarPlay/Android Auto」は日本語表記のままナビ機能も利用できるため、スマートフォンのナビを普段から活用しているユーザーにとってはそれほど大きな問題にはならないかもしれません。

 塗装についても海外市場向けの仕上がりとなっており、国内向けモデルとは若干の差異が生じる可能性があるとアナウンスされています。

 日本での販売価格は消費税込みで860万円です。現地のニュージーランドでの価格は8万9990ニュージーランドドルで、2026年4月上旬時点のレートで換算すると約820万円相当。日本向けの一部改良費用や輸送費を考慮すれば、妥当な水準といえるでしょう。

※ ※ ※

 トヨタの現行ラインナップにおいて、3列シートSUVという空白を埋める存在となるハイランダーは、ミニバン以外の選択肢を求めるファミリー層からも注目を集めそうです。

 トランプ関税を背景に生まれた輸入制度ではありますが、ユーザーの選択肢が広がるという意味では歓迎できる動きといえるのではないでしょうか。