TVアニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ 4th Season 2年生編1学期』主題歌アーティスト、藍井エイル×ZAQスペシャル対談!
4月より放送がスタートしたTVアニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ 4th Season 2年生編1学期』。本作の主題歌を務めるのが、久々のアニメタイアップとなる藍井エイルと、これまで本シリーズのOPテーマを務めてきたZAQの2人だ。攻撃的かつ新機軸のアプローチで高らかに鳴らした藍井エイルによるOPテーマ「MONSTER」、そして作品と約10年の関係値から生まれたZAQによるジャジーヒップホップのEDテーマ「ライアーヴェール」。2人のアニソンシンガーの視点から見える『ようこそ実力至上主義の教室へ』(以下、『よう実』)の音楽についてたっぷりと語ってもらったスペシャルインタビューをお届けしよう。
INTERVIEW & TEXT BY 澄川龍一
綾小路清隆という主人公が見せる『よう実』の底知れなさ
――今回はTVアニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ 4th Season 2年生編1学期』のOP/EDテーマを担当されたお二人の対談ということで、こうした対談は初めてですか?
ZAQ 初めてです。ライブ現場以外でお会いすることもあまりなかったので。
藍井エイル いつから知り合いなのかもあまり覚えてないよね?
ZAQ 多分最初に会ったのは“Animelo Summer Live”(以下、“アニサマ”)だったんじゃないかな?
藍井 そうか。現場以外では会わないんだけど、連絡先はもうずっと前から知っていて。
ZAQ 確か「ジビエを食べに行こう」って言ってた気がする。それもずいぶん昔だけど(笑)。
藍井 うちらまだ1回も遊べてないよね(笑)。
ZAQ 確かに!(笑)。
――こうしてプライベートの交流がないまま、同じ作品のタイアップが決まったわけですね(笑)。
ZAQ そうですね。でもデビュー日も近いので、勝手にマイメンみたいな感じではいます。
――エイルさんが「MEMORIA」でデビューしたのが2011年、ZAQさんが「Sparkling Daydream」でデビューしたのが2012年と、時期的には近いんですよね。“アニサマ”で同じステージに立ったのは2014年ですが、その頃からお互いの活動についてどんな印象をお持ちでしたか?
藍井 一言で、天才。最初に会った時から本人にもずっと言っているんですけど、自分で作詞作曲、編曲までして、ピアノも弾けて、歌詞の内容も「なんでこんなの思いつくの!?」というのがすごくたくさんあって、「天才だな」ってずっと思っていました。
ZAQ 初めて会った時からこの感じで、もうグイグイ来てくれるからすごく話しやすくて。最初から会うなり「ねえねえ、曲ってどうやって作るの!?」って(笑)。「私もやりたいんだよね」みたいなことも言っていたので、「私のことをめちゃくちゃ知ってくれているんだ」「初対面でここまで聞いてくれるんだ」って嬉しくなったのを覚えていますね。
――さて、ZAQさんから見たエイルさんの印象はいかがですか?
ZAQ 最初の頃は顔も隠していてミステリアスだったので、結構怖い方なのかなとか思っていたんですけど(笑)、初対面からラフに話してくれたので「なんて良い子なんだ!」って。性格の良さがすごすぎるんですよ。歌も強めのゴリゴリ曲が多かったから、そのギャップにやられてしまいました。
――そんなお二人がTVアニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ 4th Season 2年生編1学期』の主題歌を担当することになったわけですが、ZAQさんはこれまでシリーズのOPテーマを担当していて、およそ10年近い付き合いになるわけですよね。
ZAQ はい、2017年からになりますね。
――作品への印象というものはいかがですか?
ZAQ 表向きには学園青春ものと見せかけて全然違う物語というのが他の作品と違うところですよね。水面下で暗躍する主人公もそうですし、他の頭の良い生徒たちが上にのし上がっていくという戦国時代的な作品ってあまり見ないですよね。これがSFとかならわかりやすいんですけど、学園ものでそれをやっているというのはあまりないので、唯一無二の存在感を放っている印象はあります。あとは、主人公が未だにすべての能力が解放されていない部分がこの作品の一番の魅力だと思っていますし、綾小路清隆が10年以上愛されてきた理由がそこに詰まっているんじゃないかなと思っています。
――エイルさんは、『よう実』は今回初めてとなりますが、作品への印象はいかがでしたか?
藍井 正直、最初に観た時は「主人公パッとしないけど大丈夫!?(笑)」って思ったんですよ。
ZAQ そうだよね!そこがまたずるい(笑)。
藍井 そうそう、ずっと無表情だし。周りからは、それこそZAQちゃんが言ったように戦国時代のような、生徒同士の戦いみたいなものだと聞いていたので、清隆を見て拍子抜けしたんですよ。
ZAQ わかる。千葉翔也さんの初期の芝居もそうだったよね。
藍井 そうそう、ちょっと抜けた感じの演技で。それもあって拍子抜けしていたら、観れば観るほど緊張感がどんどん高まっていったんですよね。で、清隆が色んなことを仕組んでいくんですけど、視聴者はそれをわかっているわけじゃないですか。でも、生徒たちは何も知らないで騙されていくわけで、なんなら私もどちらかというと生徒と一緒に騙されていて。その騙されている感覚が気持ち良くて。
――綾小路清隆、そして『よう実』という世界観に引き込まれていくわけですね。
藍井 今はもう昔からの知り合いみたいに、「ウチの綾小路やってくれるでしょ?」みたいな気持ちになってます(笑)。
ZAQ 「さすが俺たちの綾小路さん!」って言いたくなる(笑)。
ヘビーで攻撃的なサウンドで怪物を表した「MONSTER」
――そんな『よう実』最新シーズンの主題歌についてお伺いします。まずはエイルさんによるOPテーマ「MONSTER」。そもそもタイアップも久々になりますよね。
藍井 久しぶりです。「心臓」(「劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ」主題歌/2022年リリース)以来だから3年半ぶりくらいかな?
――久々のアニメ作品あっての楽曲制作はいかがでしたか?
藍井 そうですね。『よう実』といえばずっとZAQちゃんが歌っているイメージがあったので、そこに私が参加するのにはちょっとした緊張もありました。「なんかすみません、ちょっと端っこから失礼します」みたいな、お邪魔しますの気持ち(笑)。
――これまでZAQさんが歌われてきたOPテーマも聴かれたうえで制作に臨まれていったわけですか?
藍井 そうですね。ZAQちゃんの曲を聴いて、歌詞を書く時の参考にさせてもらったりしました。私の視点で書くとなった時に、“周囲から見た綾小路”という形で書いてみようかなというのもそういったところから出てきて。ZAQちゃんの楽曲があったからこそ、自分の中でこうしようと決めたことも多かったですね。
――「MONSTER」というタイトルはどういった流れで?
藍井 「バケモノって英語でなんて言うんだっけ?あ、MONSTERだ!」って、シンプルにすぐに出てきました。
――なるほど、そこは曲調にも出ているのかなと思いますが、サウンドとしてはギターリフとベースのスラップで攻めていくダンサブルながらヘビーな作りで、エイルさんの楽曲としても新鮮な響きだなと。
藍井 重ためですよね。サビも今までの藍井エイルの高音で突き抜けていく感じとはまた違う、ちょっと狡猾さを感じるようなサウンドで、そこは『よう実』にはすごく合っている楽曲なんじゃないかなと思っています。
――確かにボーカルも中〜低域中心になっていますよね。そこはGAK-amazuti-さんが作られたサウンドの影響も強いというか。
藍井 そうですね。最初聴いた時は衝撃でした。「めちゃくちゃかっこいい!」って。
――そこから作詞に入っていくなかで意識したポイントはなんですか?
藍井 Bメロのところが、メロディだけを聴いた時に、「テンテンテンテンテンテン……」って抑揚のない感じだったので、最初は「ここは何を書けばいいんだろう?」と思ったんですよ。全部日本語にするとしっくりこないし、何か良いワードはないかな?って。そんな時に、“hidin’ ding”という言葉が出てきて、じゃあ言葉遊びみたいにしようと。そしたら自分の中ですごくしっくりきました。苦労したのはそこだけですね。
――なるほど、あのメロディだったからこそ擬音的なアプローチになったと。しかもそれがBメロだけではなくイントロやサビにもかかってくるわけですよね。
藍井 そうです。それが途中から出てきて「これはすごく良い、フックになるかもしれない」と思って、イントロや間奏やサビでも使ってみたんです。
――この“hidin’ hidin’”というフレーズが支配的になることで呪術的といいますか、エイルさんのいう狡猾さに繋がっていくわけですね。
ZAQ サンプリング的にずっと流れているのが良いですよね。展開して展開してサビでハイトーンがパーンと突き抜ける!みたいなのがエイルちゃんらしさだと思っていたんですけど、この繰り返して中毒性を高めるみたいなのはまたすごい。
藍井 そうだね、今までそんなになかったと思う。あとすごく妖しげな感じがする。
――ZAQさんの言うようにボーカルアプローチもエイルさんの十八番である突き抜けるような展開ではない今回ですが、レコーディングはいかがでしたか?
藍井 難しかったです。バーンといけないのが、体がストレスを感じるというか。
――体が記憶している展開ではないという?
藍井 そうそう、体がバーンと突き抜けていこうとしているのに対して「 ちょっと待ってちょっと待って」と理性で止めるみたいな。
ZAQ 体はいきたいんだ。確かにいきたくなる気持ちはわかる(笑)。
藍井 「ここは突き抜けたい!」ってなるんだけど、GAKさんに我慢させられるみたいな(笑)。
――そこは15年以上培ってきた型や癖みたいなものはありますよね。サビも最後は突き抜けるのではなく、メロディも少し下がり気味というか。
ZAQ 下げていってますもんね。
藍井 うん。でも感情としては抑えなきゃいけないけど攻撃的な楽曲なので、歌う時は威圧感を出さなきゃいけない。だからやっていることが、体と気持ちがぐちゃぐちゃになっている感じ。それが結構大変でしたね。
――曲調としては攻撃的、だけど抑える歌い方にするというのは確かにぐちゃぐちゃになりますね。
藍井 狡猾さや怪しげかつ攻撃的、というのをサビで出すのに苦労はしました。
――デビュー以来、ご自身の歌い方や体の使い方を模索してきたエイルさんですが、ここに来てまた新しいアプローチ、体の使い方を学んでいったわけですね。
藍井 そうなんです。そこはまた色々やり直しながら考えています。
ZAQ エイルちゃん、前に「ロックの歌い方を開放した」みたいこと言っていたよね。
藍井 そうそう。いわゆる喉声というやつですね。サビの“The monster”のところとか、喉を結構閉めて歌っていて、閉めて開放するというか、がなる感じで絞り出すみたいな。それもあってレコーディングは結構苦しかったんですよ。
ZAQ わざとそうやってやるのって苦しいよね。
藍井 うん、蛇の首を絞めて声を出させる感覚に近いかな。レコーディングでは見事に声が枯れたので、ライブでは枯れないような歌い方に変わってくるんだと思いますね。
――さて、改めてそんな「MONSTER」を聴いたZAQさんの感想はいかがですか?
ZAQ まずトラックがバチクソかっこいい!GAKさん特有の歪んだドラムのEDMロックで、そこがエイルちゃんの歌声にハマっているのがすごいなと思いましたね。私はこれまで『よう実』に関してはジャズをベースに書いてきたんですけど、シンセが入りまくったEDMロックが『よう実』とどう絡むんだろう?と思っていたんですよ。それで先日OP映像を観させていただいたんですけど、めっちゃかっこ良くて。エイルちゃんの曲と映像とのマッチングがすごくて、これは大正解なサウンドなんだと思いましたね。あと何より中毒性がすごい。ずっと歌ってるもん。頭でずっと鳴ってる。
――なるほど。
ZAQ 私、今回「ライアーヴェール」を書くにあたって、OPテーマがエイルさんになるというのを聞いたので、スタッフさんに「どういう曲になりそうですか?」という質問をしたんです。歌詞も入っていないトラックだけ聴かせていただいたんですけど、その時点で頭の中でずっと回っていたんですよ(笑)。
藍井 嬉しい(笑)。
ZAQ あと気になったのが、サビでの“奴を捕えろ”の“奴”って誰なのかなっていう。
藍井 “奴”は綾小路のこと。みんなで「綾小路を捕えろ!」って言っているんですよね。
――まさに視点は彼のことを見ていて、どこか俯瞰した印象ですよね。
藍井 私から見た、同級生から見た綾小路の危険性に警鐘を鳴らしている歌詞みたいな感じですね。
ZAQ 「あいつはやばいぞ、さっさと捕まえちまえ」という。
――そこはまさにシーズン途中から参戦したエイルさんならではの視点ですよね。
藍井 そうそう、「危ない人いるよ」って(笑)。
ZAQ 他にも“白く淀む部屋”とか“思考は迷路 謎が泳いでいる”とか、作品と正面から向き合ってくれている感じがして、「エイルさんありがとう!」ってなりました。
藍井 お邪魔しますの気持ちでね(笑)。
ZAQ 『よう実』をずっとやってきた身としてはそれがすごく嬉しかったんですよね。ちょっと偉そうに聞こえるかもしれないですけど、愛を持って制作に臨んでほしいし、愛を持って歌ってほしいというのはずっと思っているので。ちゃんと向き合ってくれているというのがすごく嬉しかったんですよね。
藍井 でもやっぱり、そこの加減は難しかったですよ。歌詞を書くためにフレーズをメモ帳に色々書いていたんですけど、細かく綾小路のことについて書いていたので、だんだん悪口みたいになってきて、「いや、こういうことじゃないよな」って(笑)。
――クラスメイトの感情に没入するがあまり(笑)。
ZAQ でもそういう人物だよね。前にYouTubeで『よう実』の楽曲のコメント欄に「俺が綾小路だと思い込んでいた時代を思い出した」とか書いてあって。中高生が憧れるキャラクターですよね。
藍井 まさに私、こういうのに憧れてました(笑)。
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ジャズを縛りに生まれたヒップホップナンバー「ライアーヴェール」
――そしてEDテーマはZAQさんの「ライアーヴェール」になります。『よう実』ではこれまでのシリーズでOPテーマを手がけてきたZAQさんですが、EDテーマということで意識した点はありましたか?
ZAQ 『よう実』に関してはオープニングだからエンディングだからというよりは、過去の自分の楽曲を超えていかなきゃいけないというのをまず第一に思っていましたね。いわゆるOPテーマは作品の看板であり窓口。EDテーマは来週も観たいと思ってもらえるかどうかというのを、私は10年以上ずっと考えてアニメのタイアップ曲を作ってきたんですよね。なのでそれを念頭に『よう実』と向き合って、さらに過去の自分の作品と向き合って書きました。
――最初の『よう実』との楽曲である「カーストルーム」以降、ZAQさんが手掛ける楽曲たちはジャズをベースにした楽曲になっていましたね。そこは今回も踏襲されているわけですよね。
ZAQ そうですね。『よう実』の中での自分的縛りは2つあって、まずはタイトルの母音を“う”で終わらせることなんですね。「カーストルーム」「Dance In The Game」「マイナーピース」と、これまで謎の縛りを設けていたんです(笑)。
――言われてみると確かに!
ZAQ 誰に課されたわけでもないんですけど(笑)。あとはジャズをベースに作るということで、最初がアシッドジャズで次がラテンジャズ、そしてロックジャズと続いたので、今回はヒップホップとジャズの融合でいこうという話になったんです。
――ジャズをベースにというところで、今回ジャジーヒップホップというスタイルを選択した過程、いわばZAQさんならではの作詞・作曲・編曲はどのように行われたんでしょうか?
ZAQ 今回すべてにおいてかなりこだわってやったんですけど、最初の発注時に、いわゆるビートが入ってないヒーリングミュージックみたいな感じのリファレンス(参考曲)が来たんですよ。でもこれだとZAQらしさが出しづらいと思って、逆転案をさせてもらって、もうちょっとドラムが入って私の声がそこに上手く混ざり合うような曲にしたいとお伝えしたんですよね。そこで私がリファレンスとして送ったのが、TVアニメ『サムライチャンプルー』のEDテーマ「四季ノ唄」だったんです。
――なるほど、編曲をNujabesが手掛けた楽曲ですね。
ZAQ そうなんです。私、Nujabesさんが大好きでフォロワーだったんですけど、それで「四季ノ唄」をリファレンスにふわふわとした、ミステリアスな感じもあるけどメロディとして抑揚があって、トラックもドラムのループみたいなものでやりたいですと提案したら、その案が採用されまして。
――Nujabesといえば日本でジャジーヒップホップの潮流を作り上げた偉大なトラックメイカーで、確かにZAQさんがこれまで追求したジャズというものとも通じますね。
ZAQ だからもうNujabesリスペクトの曲になっているので、ビートやスクラッチもわざわざNujabesさんの近しい方であるDJ Chika(aka Inherit)さんにお願いして。今回ビートメイクに関してはChikaさんにやってもらいながら、あとの編曲は全部自分でやりました。
――作品のエンディングとピタリとハマりましたね。
ZAQ アニメサイドから「綾小路が1人で椅子に座っていて周りに女の子たちがいる画になります」「最後にはキメが3発入ります」という映像のイメージも聞いていたので、じゃあそういう曲、もう、エロい曲にしてやろうと。
――そこから改めて、歌詞やメロディ、アレンジはどのように進めていきましたか?
ZAQ それが、実はぐちゃぐちゃで(笑)。最初にサビの2行だけ歌詞を決めて、それに合うメロディをつけて、そのあとビートを組んで、アレンジに入って……という感じでした。あとはメロディに関しては鼻歌でつける部分もあれば、仮歌が入る瞬間まで決めてないみたいな部分もあって、ガチガチに作る感じではなかったですね。
――ZAQさんらしい作り方ですね。
ZAQ このやり方は全部自分でやるからこその強みでもあるとは思うんですけど、サビのパンチライン、一番伝えたいところでCMスポットとしても流れる部分だけを最初に作って、そこに向けてどういう流れになるか決めて作っていきました。歌詞は最後でしたね。母音が“う”で終わるというタイトルの縛りもあったので、じゃあヴェールにしようと。映像に女性もたくさん出てくるし、ヴェールってセクシーで女性らしいイメージがあるなと思い、そこから「ライアーヴェール」というものが浮かんだんです。なので今回は歌詞よりタイトルを先に決めましたね。
――ボーカルにおいても非常に妖艶なアプローチになっていますが、これもイメージしていたものでしたか?
ZAQ そうですね。こういう大人っぽいジャズをやるにあたって参考にしたのが、まずEGO-WRAPPIN’の中納良恵さんの歌い方。最初からかなりジャズの超絶テクニシャンボーカリストをイメージしていたので、最後のシャバダバとかのスキャットも入れてみたり、よりジャズに特化した歌い方にしてみようと思いました。なので今回は開放というか、自由に歌ってますよ感を出していきましたね。歌のリズムもレイドバック気味というか、ちょっともったり歌ってます。トラックは縦の線がしっかりしてループしている、カチカチのものなんですけど、ボーカルは揺れるみたいな。ピッチもあえて合わせにいかず、自由な大人のジャズみたいな聴かせ方にしています。
――ボーカルでもZAQさんが想像するジャズを入れ込んでいったと。
ZAQ やっぱエイルちゃんの曲がEDMロックでバチバチの4つ打ちなので、こっちではふわふわした感じでいこうかなと。ドレスを着て歌っているイメージでやりたかったので。
――ではそんな「ライアーヴェール」、エイルさんが聴いた感想は?
藍井 まず私たち、去年の“ナガノアニエラフェスタ2025”に出演していて、その現場で会ったんですよね。そこでお互いの曲について「どんな感じになりそう?」という話をしていたんですよ。そこでZAQちゃんが「エロい曲になると思う」って言っていて、「そっか、エロい曲なんだ……」という話をしたのを思い出しました(笑)。で、後日、XのZAQちゃんのポストで「ライアーヴェール」が流れてきて、「なるほどこれはエロい!」と思っていたんですけど、とにかくずっと頭の中で離れないメロディの強さがあるなって。今も家のなかでずっと歌っています。
ZAQ お互いそうなんだ(笑)。
藍井 私は最初『よう実』のPVで流れたもので聴いたので、サビのイメージが強かったんですよ。そこからレーベルのスタッフさんにフル音源をいただいたんですけど、そしたら他がサビと対照的というか、イメージしていたものとは違うイントロが流れてきてすごくびっくりしましたね。それこそスクラッチとかもそうだし。
――確かにサビだけ聴くともう少しジャズ寄りのイメージがありますよね。
藍井 そうなんですよ。歌い方も、もっとセクシーな感じなのかなと思っていたら、それこそEGO-WRAPPIN’みたいな声を潰した感じがあって。この感じで歌おうと思ったのかというのも気になってた。
ZAQ 今までの「カーストルーム」から始まる3期までの歌い方は忘れずにいこうとは思っていて。ただそこに息の量を多くしてみたりとか、ビブラートのかけ方でエロさというか、ぼんやり感を出してみたいなというのはあったんですよ。で、それに加えて歌詞のテーマもあるので、がなってみたり、わざと喉を潰して歌ったりする部分も加えて色々と考えながら歌いましたね。いつものように歌うと、アタックが強くなりすぎて子音がパンパンパンみたいな発声になっちゃうので、ちょっと大人っぽい感じにしていこうかなと。
藍井 いいなあ、早く歌いたいです。
――人の曲を早く歌いたいと言う人は初めてです(笑)。
藍井 カラオケで早く配信してほしい(笑)。
ZAQ これ、歌が上手い人がうたうと多分相当すごいことになりそう。自分で作っておいてあれですけど、メロディがかなり難しい曲だし。
藍井 難しいよね。でもその物語というか、表情をつけるのがすごく楽しそうな曲だなと思います。だから早く歌いたい(笑)。
――ではぜひお二人でカラオケに行く会を企画していただいて(笑)。このインタビューが掲載される頃には公演は終わっていますが、お二人は4月には“anitopia Osaka 2026”で共演されますが、今後もこのような機会は増えていきそうですね。
藍井 今までそういった機会が多くなかったので嬉しいです。
ZAQ “アニサマ”くらいしかなかったからね。2マンとかやりたいもん。そんなの夢の夢ですよ。
――そうした今後の共演もプライベートでの交流もますます増えていくといいですね。
ZAQ 今度こそカラオケにこじつけて、ジビエも行こう!
藍井 ジビエ食べて栄養つけて、カラオケ行って本気で歌って(笑)。
――『よう実』が繋いだ縁が深まるといいですね。ちなみにインタビューしているこの日は『よう実』の放送開始日ですよね。
藍井 そうなんですよ。だからXでも「今日は大事な日だから」って書いたんですけど、「なんでですか?」って言っている人も結構いて。今ってリアタイで観る人って少ないのかな?
ZAQ やっぱり配信が主流なのかね。時代だな。
藍井 そっか、時代だね。私たちってそういう時代の流れを生きてきたよね。CDも配信に変わっていって。
ZAQ まさに我々が平成アニソン代表よ!
藍井 本当に色んな経験したもんね。コロナ禍で無観客ライブもやったし。私たちの時代って結構大変なことを経験しているんだなって。
ZAQ 激動のアニソン時代を生きている。でもその真ん中にいられるっていうのは幸せよね。
――お二人が歩んできた15年は、まさにシーンが激変していくタイミングでもありましたよね。
藍井 デビューした頃はまだオタクへの風当たりが強かったよなあ。
ZAQ そうですよ。私のデビュー曲もオリコンに入ったら、「アニソンがオリコンに入ってる時代なんて終わってる」とか言われたし、そしたらエイルちゃんが「ミュージックステーション」に出るまでになったんですよ!
藍井 時代が変わりましたよね。
――令和に入ってシーンも間違いなく次のフェーズに入っているところですが、その最前線でお二人が活躍しているのは意義深いと思います。
ZAQ そうですね、うん。まだまだ頑張りますよ。J-POPアーティストがアニソンを担当する流れはこれから先も続くと思うんですけど、それに対して僻んだりくだ巻いたりするのではなく、自分たちが作ってきたアニソンの文化というのを守っていくことも大事なんじゃないかなというのはすごく思っていて。私はランティスっ子なのでランティスのサウンドが大好きなんですけど、このサウンドを作り続けることで唯一無二になっていくのではという思いはやっぱりあるので。それを求めているお客さんも日本、そして海外にたくさんいるんですよね。そこも意識して活動していくことがアニソンアーティストにとって大事なんじゃないかなと思いますね。
藍井 アニソンを軸でやっている人たちは日本だけじゃなくて海外にもどんどん展開できる力があると思っています。海外でライブをしていて思うのは、改めて私たちは世界に繋がっていく架け橋になれている。だから私もZAQちゃんと同じように、妬むとかネガティブな感情を持つんじゃなくて、それぞれのやり方や立ち位置みたいなものを見つけていくべきなんじゃないかなと思いますね。
●リリース情報
藍井エイル
「MONSTER/絵空事」
2026年4月22日発売
【アーティスト盤】
品番:LACM-24832
価格:\2,750(税込)
<CD>
M01. MONSTER
作詞:Eir作曲・編曲:GAK-amazuti-
M02. 絵空事
作詞:RUCCA作曲・編曲:篠崎あやと、橘亮祐M03. DRUM
作詞:柿沼雅美作曲・編曲:Yoma
M04. Decay
作詞:Eir作曲・編曲:丸田凌央(Arte Refact)
※各Inst収録
【よう実盤】
品番:LACM-24833
価格:\1,980(税込)
<CD>
M01. MONSTER
作詞:Eir作曲・編曲:GAK-amazuti-
M02. 絵空事
作詞:RUCCA作曲・編曲:篠崎あやと、橘亮祐M03. Decay
作詞:Eir作曲・編曲:丸田凌央(Arte Refact)
※各Inst収録
【転スラ盤】
品番:LACM-24834
価格:\1,980(税込)
<CD>
M1. 絵空事
作詞:RUCCA作曲・編曲:篠崎あやと、橘亮祐
M2. MONSTER
作詞:Eir作曲・編曲:GAK-amazuti-M3. DRUM
作詞:柿沼雅美作曲・編曲:Yoma
※各Inst収録
ZAQ
「ライアーヴェール」
4月22日発売
品番:LACM-24820
価格:¥1,320(税込)
<CD>
M01. ライアーヴェール
作詞・作曲・編曲:ZAQ
M02. 暗闘(だんまり)
作詞・作曲・編曲:ZAQ
M03. ライアーヴェール(Off Vocal)
M04. 暗闘(Off Vocal)
●作品情報
『ようこそ実力至上主義の教室へ 4th Season 2年生編1学期』
<放送情報>
TOKYO MX:毎週水曜 22:30〜
BS日テレ:毎週水曜 24:30〜
ほか
※放送日時は変更となる場合がございます。各配信サイトでも順次配信予定です。
<イントロダクション>
東京都高度育成高等学校、それは進学率・就職率100%を誇り、
毎月10万円の金銭に相当するポイントが支給される夢のような学校。
しかし、その内実は一部の成績優秀者のみが好待遇を受けられる実力至上主義の学校であった。
1年生3学期にCクラスへと昇格した綾小路たちだったが、
1学年最終特別試験の結果、Aクラスに惜敗し、再びDクラスへと降格。
2年生はDクラスからの再スタートとなった。
春休みを経て、綾小路は軽井沢と恋人関係となり、
堀北は優秀な兄・学にあこがれていた自分と決別。
少しずつ人間関係が変化する中で、2年生へと進級する。
綾小路たち新2年生の最初の特別試験は、
新入生とパートナーを組んで行う筆記試験。
しかし、新入生の中には、月城が手配したホワイトルームからの刺客が紛れており――。
学年を超えた新たな関係が呼ぶのは、嵐か凪か。
2年目の学校生活の幕が今、切って落とされる。
【スタッフ】
原作:衣笠彰梧(MF 文庫J「ようこそ実力至上主義の教室へ」/KADOKAWA 刊)
キャラクター原案:トモセシュンサク
監督:野亦則行
シリーズ構成:重信康
脚本:重信康/勝冶京子
キャラクターデザイン:河野真貴
美術設定:平柳悟
美術監督:羽根広舟
色彩設計:竹川美緒
CG監督:平山知広
撮影監督:関谷美里
編集:及川雪江(森田編集室)
音楽:横山克/橋口佳奈
音楽制作:ランティス
オープニングテーマ:藍井エイル「MONSTER」
エンディングテーマ:ZAQ「ライアーヴェール」
音響監督:飯田里樹
音響効果:奥田維城
アニメーション制作:Lerche
製作:ようこそ実力至上主義の教室へ4製作委員会
【キャスト】
綾小路清隆:千葉翔也
堀北鈴音:鬼頭明里
軽井沢恵:竹達彩奈
櫛田桔梗:久保ユリカ
龍園翔:水中雅章
一之瀬帆波:東山奈央
坂柳有栖:日高里菜
七瀬翼:佐藤未奈子
宝泉和臣:江頭宏哉
天沢一夏:瀬戸桃子
八神拓也:徳留慎乃佑
椿桜子:佐伯伊織
宇都宮陸:坂田将吾
©衣笠彰梧・KADOKAWA刊/ようこそ実力至上主義の教室へ4製作委員会
関連リンク
『ようこそ実力至上主義の教室へ』公式サイト
http://you-zitsu.com
藍井エイル公式サイト
https://aoieir.jp/
藍井エイル公式X
https://x.com/eir_ruru2
藍井エイル公式YouTube
ZAQオフィシャルサイト
https://zaqzaqzaq.jp/
ZAQ オフィシャルX
https://x.com/zaxic_r
ZAQ オフィシャルYouTube
外部サイト
関連情報(BiZ PAGE+)
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