阪神・森下翔太 甲子園1号「凄く歓声が多いなと」 3本塁打&8打点でリーグ“2冠”タイ
◇セ・リーグ 阪神9―3ヤクルト(2026年4月7日 甲子園)
試合前のフリー打撃で予兆はあった。普段は練習での本塁打に全く興味を示さない阪神・森下が、スイング軌道をややアッパー気味に変え角度を付けて何本もスタンドに打球を運んだ。侍ジャパンにも選出された背番号1が甲子園のグラウンドに立つのは今季初。打者有利の追い風を肌で感じながら首位攻防戦で存在感を誇示した。
「別にそこ(甲子園1号)は考えてはないですけど、試合は続くのでそこで打てれば」
見せ場は1点を勝ち越した直後の5回2死二塁の場面だった。1ボールから小川の低めチェンジアップをひと振りで仕留めた一打は左中間席へ着弾する3号2ラン。黄金に輝く「チャンピオンユニホーム」では4月1日DeNA戦に続く今季2本目だ。チームの今季1号に続いて今季の甲子園1号も放った。ヤクルト戦はカード別最多タイの12本塁打。“ツバメキラー”が、ジェット風船の復活を放物線で祝った。
「(ファンも甲子園に)戻ってきた感じもしていると思う。プレーしていて凄く歓声が多いなと感じた」
世界屈指の投手と対峙(たいじ)した経験が生きている。今春の第6回WBC準々決勝前に行われたライブBP(実戦形式の打撃練習)では大谷翔平(ドジャース)と対戦。少年時代のような表情でバットを振った。結果は5打席で3三振。それでもスイーパーや直球の質を体感できたことが、今後の飛躍へつながると実感する。
「曲がり幅も球速も、このレベルを打っていかないとメジャーで結果は残せないと感じた。大きな財産になった。レベルアップすれば打てないことはない」
3本塁打、8打点はリーグ1位タイだ。「最低30本塁打以上」を掲げる今季、聖地でアーチを量産できれば、目標達成は現実味を帯びてくる。「ホーム球場ではしっかり結果も残していきたい。積み重ねられるように頑張りたい」。慢心することなく、前進を続ける。(石崎 祥平)
