“心の古里”長崎・松浦の「市民」に 昨年着任、福岡のFM局社長・金山さん 2拠点生活でワーケーション 「地域おこし隊員」発信や盛り上げ

昨年度から地域おこし協力隊員の大量採用にかじを切った長崎県松浦市。人のつながりを生かして移住・定住を促進する狙いがあり、1日現在で12人が活動している。中でも昨年10月に着任した金山(かねやま)利治さん(51)は本職が福岡市のFM局「コミュニティラジオ天神(コミてん)」の社長という変わり種だ。松浦と福岡の2拠点生活を実践し、旅先に滞在して働く「ワーケーション」の推進を担う。
金山さんは福岡市西区出身で市内の私大を卒業。飲食チェーンのマネジャーや住宅販売などを経て2014年にコミてんに入局し、16年から社長を務める。
松浦市福岡事務所と交流を深め、番組に関連してレンタカーで松浦を訪れた経験などが、隊員への一念発起につながった。「通い詰めるうちに住民の人の良さ、人懐っこさに気付いた。住んでみたい、市の課題解決に協力したいと思うまでになった」と語る。
自宅は福岡市にありながら、松浦市に借りた住居に月20日ほど滞在する。人脈を生かして同じ生活スタイルを目指す人を募り、その仕組みづくりに取り組む。
週に一度、協力隊を担当する市政策企画課企画統計係の吉田拡平(こうへい)さんに活動を報告し、考案したアイデアを投げかける。吉田さんは「金山さんは誰に対してもフレンドリーで、各方面との関係性づくりに熱心な人。任務にぴったりで、成果を期待している」と話す。
金山さんは28年9月末の任期満了後も“心の古里”である松浦に住む予定。リスナー参加型で進める番組作りの発想を生かし、市民の交流スペース開設を思い描く。
(福田章)