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ついに、”気温を示す1日の名称”が現実に追い付かなくなり、気象庁が動きました。気象庁は「40℃以上の日の名称」について、3月29日までアンケートをとっていて、さながら気象「総選挙」を実施中。

【写真を見る】【特集】気象庁が「猛暑日」の上、”激アツな日”の新名称を決めるアンケート実施中 あなたの1票で決まる!? 名称の12候補を勝手に分析(山形)

そう、激アツな日を表す言葉が、あなたの1票で決まるかもしれないのです。

提示された候補案には、日本語の美しさや状況の厳しさを感じさせる言葉が並ぶ一方で、直球すぎるネーミングが、SNSやネット掲示板で「逆に新しい」「強そう」などと話題を呼んでいます。

各候補の意味や意図、イメージを独自に整理しながら、今回の公募の内容を詳しく見ていきます。

なぜ今、新しい名前が必要なのか?

現在、気象庁が定めている気温による「日」を表現する名称は以下の3つです。どれもニュースや天気予報で聞いたこと、ありますよね?

○夏日(なつび): 最高気温25℃以上

○真夏日(まなつび): 最高気温30℃以上

○猛暑日(もうしょび): 最高気温35℃以上

しかし、近年の温暖化の影響により、40℃を超える気温が毎年のように観測されるようになりました。35℃と40℃では、健康へのリスクや警戒レベルが大きく異なるため、「猛暑日」のさらに上を行く新しい予報用語を設けることになったのです。

つまり、「現実」に「気象用語」が追い付かない時代に突入してしまったのです。

全候補を勝手に分析「暑さ」のバリエーション

アンケートにリストアップされた候補は、国語辞典や専門家の意見を参考に選ばれた「暑さ」を表す精鋭たちです。それぞれの言葉が持つニュアンスをみていきます。

○炎暑日(えんしょび)…燃え上がるような、炎のごとき暑さを連想させます。これほど暑さを分かりやすく示すものもないでしょう。

○劇暑日・激暑日(げきしょび)…「劇的」「激しい」という字の通り、極めて激しい暑さを指します。

○厳暑日(げんじょび)…とにかく厳しそう。こわいお父さんのように、きっとビシバシ暑さが頬を叩く気がします。

○酷暑日(こくしょび)…「酷(ひど)い暑さ」を意味し、猛暑日の別名として一般によく使われます。テレビでも「酷暑」と言ったりしていますね。

○極暑日(ごくしょび)…暑さが「極み」に達した状態。これ以上の暑さはない、というニュアンス。ウルトラレアな印象です。

○甚暑日(じんしょび)…甚大な被害が、などという時に使う「甚」の文字。被害が出そうな印象は受けますね…。

○盛暑日(せいしょび)…とにかく暑さを盛った感が満載です。でも予報でこれ使うと予報を盛った感が…いえ、何でもありません。

○大暑日(たいしょび)…暑さがすごい、というニュアンスはわかります。熱さが大きいという意味となると、いかがでしょうか。

○熱暑日(ねっしょび)…これは暑そう。熱いに暑いを重ねているので、とにかく暑そう。いや、熱そう。どっちでしょう。

○繁暑日(はんしょび)…「繁」には、むやみに多い、などの意味があり、暑いだけではなく何やら煩わしいニュアンスも含まれる印象。

○烈暑日(れっしょび)…激しく、厳しい暑さ。「烈火」のような力強さを感じさせます。とにかく猛烈です。

○超猛暑日(ちょうもうしょび)…今回の注目株。 既存の「猛暑日」に「超」を付けた、非常に現代的でユニークな案です。また今後を考えれば「超」を重ねて使えばいくらでもいけそう。「超々猛暑日」みたいに。

「超猛暑日」のインパクトが強すぎるが

多くの候補が「〇暑日」という2文字熟語に日を付けたカタチをとる中、「超猛暑日」だけは3文字の熟語に「日」を付けた構成になっています。

これまでの気象用語の枠組みを飛び越えた、まるで特撮ヒーローの強化フォームや、デカ盛りメニューのような「超」の響き。しかし、一目で「猛暑日よりもヤバいんだな」と直感的に理解できる分かりやすさは、他の候補にはない大きな強みと言えるかもしれません。

※記者個人の感想です

あなたの1票で決まる…かもしれない

気象庁は、このアンケート結果に加えて、有識者へのヒアリングなども踏まえて最終的な名称を決定するとしています。

○アンケート期間: 3月29日(日)まで

回答場所: 気象庁ホームページの専用フォーム

「超猛暑日」を推すのか、それとも伝統的な雰囲気の「酷暑日」や「極暑日」を選ぶのか。はたまた「その他」の欄に、より画期的な案を書き込むのか。

私たちの暮らしを守る「新しい言葉」の誕生につながるかもしれない「総選挙」に、あなたも参加してみてはいかがでしょうか。

※画像 アンケートフォーム(気象庁より)