コンパス(方位磁石)という道具が地球上に現れたのは、一体いつのころだろうか。数千年の歴史を持つとされるこの単純な道具の目的は、単に地図上の位置を知るためだけのものではない。 それは、大海原で進むべき道を示し、冒険家を宝島へと導き、時には人の心が目指すべき理想や、人生の指針となる「心のコンパス」にも例えられてきた。コンパスとは、不確かさの中にひとつの「確実な指針」をもたらす存在であったはずだ