「手島ってゴールデン出ていい人だっけ?」世間の印象に病んだ過去も…手島優 10年来のファンと結婚し得た「逃げ場所」
バラエティ番組でのぶっちゃけトークによって、「崖っぷち」キャラを確立させた手島優さん。しかし、当時は「自分が思っていた方向と違っている」と感じ、葛藤を抱えていました。
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本来の自分は「手島優」とは真逆のキャラで
── 手島さんは『ゴッドタン』や『ロンドンハーツ』などのバラエティ番組でのぶっちゃけトークで話題を集め、「崖っぷち」キャラとして人気を博しました。当時は共演者からキツめのいじりをされることもあったと思いますが、ご本人的にはどういう思いがありましたか?
手島さん:自分的には「崖っぷち」のイメージでやっていたわけではないので、そういう感じで扱われるのは「なんでだろう?」と思っていました。それでも自分が思っていた方向と違うところにいっているのは感じていたし、そこに対する葛藤がありました。
でも、番組を作っているスタッフの方から「こうしてほしい」という要望があるなかで、私自身も「爪痕を残さなきゃ」と思っていたところがあって。だから、スタッフさんたちの要望に一生懸命に応えていたんですけど、頑張りすぎちゃったのかな(笑)。だんだん「崖っぷち」と言われるようになってきて、当時は本来の自分を見失っていたし、精神的にもかなり病んでいました。
── 手島さんが思う「本来の自分」とは?
手島さん:本来の私は毒舌を言ったり、下ネタを言ったりしないんですよ。わりと穏やかなタイプというか、世間的に思われている「手島優」のイメージとは真逆なところにいると思います。だから、当時は自分が思っていることと逆のことを言えばいいんだと思ってやっていました。それはそれでオンとオフの切り替えやすさはあったのかもしれないですけど、やっぱり自分が思ってもいないことを言い続けるのはつらかったです。だから、仕事は大好きなのに、やればやるほど苦しくなっていく時期が続きました。
── タレント活動の方向性も自分が思っているのと違っていたということですが、ご本人的に望んでいた立ち位置はどのようなものでしたか?
手島さん:もともとグラビアをやっていましたが、自分の中ではキャピキャピした清純派のアイドルみたいな感じをイメージしていました。そこにいるだけでちやほやされる感じ、というか(笑)。だけど、私の場合はそういうアイドルの方が現場にいると、その子たちを持ち上げて自分を下げるみたいな役回りで、当時は「私もそっちに行きたかったのに、なんでこんな汚れ役をさせられるんだろう」と思っていました。本当に「白」と「黒」みたいな扱いでしたし、当時は親にも心配されていました。
── ご両親的には「うちの娘がこんな発言を…」となりますよね。
手島さん:すごく心配してくれていたんですけど、私は「今、これをやらないと芸能界で生き残れないから、とにかく頑張りたい」と。両親も「それなら一緒にがんばろう。わかる人はわかってくれるよ」と言ってくれたので、全力で「手島優」というキャラクターになりきろうとしていました。
── ただ、30代の半ばを超えたころから仕事が減ってきたそうですね。その当時、出演されていたバラエティ番組では「仕事をするのは月に2回くらいで、それ以外の時間は家に引きこもっている」と話されていました。
手島さん:そうですね。「旬な子が出てくれば、私なんかは飽きられる」とは思っていましたが、それでも「手島優」というキャラクターはみんなで作ってきたのに「なんで最後までめんどうをみてくれないの?」と、当時は思っていました。でも、今考えると、当時の自分はすべて他人任せで、自分でも考えることをしていなかったんだと思います。反省するところがたくさんありますね。
── 今でも「手島優」のキャラクターを求められるときがあるのでは?
手島さん:そうなんですよ。今は子どもがいますし、昔ほど激しい話をしているわけではないんですが、この前、久しぶりにゴールデンの番組に出演したときに「手島優って、ゴールデンに出ていい人だっけ?」というSNSの書き込みを見つけてしまって。それはちょっとショックでしたね。だって、私は何もやらかしていないし、スキャンダルが出たことも1度もないんですよ。なのに、世間的にはそう思われているんだなって。そういうところで傷つくことは今もありますね。
10年来のファンのはずが「私のことを何も知らず」
── そんな手島さんの「荒ぶる心」を抑えてくれたのが、今のご主人さんとの出会いだったそうですね。
手島さん:独身のときは仕事が減ってくると「私は価値がないのかも」と思っていましたが、彼と出会っておつき合いをするうちに「まだ自分には価値がある」と思えるようになったし、ようやく自分の居場所を見つけられた気がしました。
── ご主人は手島さんの10年来のファンだったそうですね。
手島さん:私も最初はそう聞いていたんですよ。共通の知人がいて、私のファンだと言ってくれている人がいると。でも、そのときの私はテレビにすごく出ていた時期だったので、「ミーハーなにわかファン」か「どうせ体目当てなんだろうな」と思っていたんですね(笑)。だから会うのを断っていたんですけど、そこから10年が経ったときに再び共通の知人から「今も好きって言ってるよ」と言われて。そのころはテレビにまったく出ていなかったので、「それでも私のことを好きだと言ってくれてるんだ」と思って会うことにしました。
── 最初に会ったときの印象は?
手島さん:なんか、大学生みたいな、めちゃくちゃ素朴な人が出てきたなと(笑)。私のことを好きだと言っているぐらいだから、チャラめの人かと思ってたんですよ。でも、彼は震えるくらいに緊張していて、聞けば「髪を一度も染めたことがない」と。本当に素朴な人だったので、私も「ダイヤモンドが残ってたぞ!」みたいな感じで彼に興味を持ち、私から連絡先を聞きました。そこからご飯に行くようになり、仲よくなっていった感じですね。
── とてもステキな方だったんですね。
手島さん:でも、後から聞いてみたら、旦那は私のDVDとか写真はいっさい見ていなくて。コンビニとかで雑誌の表紙になっている水着姿はチラッと見たことがあったらしいんですけど、私の売りであるボディをまったく知らなかったんですね。私のファンだと言っているのに「そんな人、いる?」と思って、逆に私の水着姿の動画とかを見せていました(笑)。
── それが逆に新鮮だった?
手島さん:新鮮でした!それこそ最初は私のファンだと聞いていたから、「手島優」のイメージを壊しちゃいけないと思って、「手島優」のキャラクターで食事に行ってみたんですよ(笑)。でも、話しているうちにそうじゃなくても大丈夫なんだとわかって、わりと早い段階から素の自分で話ができたのが大きかったかもしれないです。
── ゴリゴリのファンだったら、ちょっと違ったかもしれないですね(笑)。
手島さん:本当にそう思います。あまりにも「手島優」のキャラクターをわかっていないから、「ファンじゃなかったの?」と聞いたら「ただ顔が好きだっただけ」と返ってきて。そういうところもよかったのかなと思います。
結婚したことで見つけた自分が安心できる場所
── その方と2022年に結婚されました。一緒に生活しているうちに、相手の意外な一面が見えてきたことはありますか?
手島さん:ありがたいことに向こうから「思っていたのと違った」と言われたことはないんですけど、私からしたら「ファンだと言っていたのに」、全然気をつかわずに私の前でゲップしたり、おならをしたりするんですよ。まあ、それはいいんですけど、緊張もすぐにしなくなったので「早っ!」とは思いましたね(笑)。
── 結婚したことで仕事への向き合い方は変わりましたか?
手島さん:仕事では「手島優」を求められるのでがんばるんですけど、前ほどガチガチにならず、ほどよい力加減で仕事に臨めているような気がします。独身時代は「今日失敗したら、私の人生がすべて終わる」と思ってしまっていましたが、今はいい意味で家庭という仕事とはまた違う自分の居場所を見つけることができたので、それが自分の自信にも繋がっているのかなと思いますね。
── 今の時代、結婚がすべてではないですが、手島さんは結婚してよかったですか?
手島さん:私、本来は結婚願望がなかったんですよ。でも、「結婚は勢い」と言うじゃないですか?だから、私も勢いで結婚したみたいなところはありましたが、実際にしてみたら、すごくいい(笑)。それこそ私は自分がやさぐれているときに結婚したので、本当に救いをもらったし、今でも「あのときに結婚していなければ自分はどうなっていたんだろう」と思いますね。
取材・文:馬場英美 写真:手島優


