オランダのユップ・ベンネマルス(左)と中国の廉子文【写真:ロイター】

写真拡大

男子スピードスケートでトラブル

 ミラノ・コルティナ五輪スピードスケート男子1000メートルが11日に行われた。優勝候補の一角だった2025年世界選手権金メダリストのユップ・ベンネマルス(オランダ)は、廉子文(中国)に進路を妨害されて5位に。レース後に怒りを露にしたベンネマルスに、英紙も同情の声をあげている。

 事件が起こったのは、ラスト1周となったバックストレートでのこと。好走を見せていたベンネマルスだったが、レーンを入れ替わる際に進路を阻んだ廉子文の左足と接触し、失速した。ゴール直後には、怒りの表情で声を荒げていた。結局、廉はレーンの移動を早すぎるタイミングで行ったと判断されて失格。ベンネマルスは1人で再レースを行ったが、タイムを伸ばすことは出来なかった。

 英スポーツメディア「スポーツバイブル」は「ユップ・ベンネマルス、五輪記録の可能性を妨害され激怒」という見出しで記事を掲載。「男子スピードスケート1000メートル決勝で起きたユップ・ベンネマルスと廉子文をめぐる一件は、今大会で最も物議を醸した出来事の一つとして記憶されることになりそうだ」と伝えている。

 記事では、「実際、今大会での好調ぶりを考えれば、23歳の彼は中国の廉子文との不運な接触がなければ、五輪記録を更新していた可能性もあった」とし、「レースの終わり方にベンネマルスが激しく憤るのも無理はなく、廉子文の方向に腕を振り上げる様子が見られた」と、ベンネマルスに同情の声をあげている。

 再レースについては、氷の状態が悪化していたこともあってタイムを伸ばせなかったとした同メディア。「ミラノ・スピードスケートスタジアムで極めて悔しい夜を過ごすことになったベンネマルスにとっては、すでに手遅れだった」と、世界王者にとって無念となった出来事を伝えている。

(THE ANSWER編集部)