【特集】現役を引退した女子プロレスラー・世羅りささん 「世羅町から世界へ旅立つ人材を」 ふるさとへの思いと新たな挑戦 広島
女子プロレス界を盛り上げてきた広島県世羅町出身のレスラーが、1月にリングを去りました。ファンに見守られた引退試合を通して、ふるさとへの思いと彼女の新たな挑戦に迫りました。
女子プロレスラー・世羅りささん。蛍光灯などを使った過激な試合形式「デスマッチ」は、彼女の代名詞にもなりました。1月、惜しまれながら13年の現役生活に幕を閉じました。彼女には、新たな夢がありました。
引退試合が行われる東京・後楽園ホールでは、主役自ら準備に駆け回っていました。緊張はしていないという世良さんは、忙しい合間を縫って、インタビューにも答えてくれました。
■世羅りささん
「(引退決まってから)忙しさからか、全然。今後も、何なら明日も試合してんじゃないかぐらいの感覚です、まだ。」
世羅町に生まれ、高校卒業後に上京しました。タレントとして活動をする中でプロレスに出会い、2012年にデビューを果たします。男子レスラーとも対戦するなど、プレースタイルは、多くのファンを魅了してきました。
そんなさなかの決断でした。
■世羅りささん(2025年4月に行われた試合後)
「私、世羅りさは、来年1月12日に引退します。今まで以上に、過激な世羅りさを見せていくつもりですので、皆様、最後の時までどうか、世羅りさについてきてください。本日はありがとうございました。」
引退発表後にふるさと・世羅でおこなわれた試合では、地元スターの凱旋に会場も盛り上がりました。さらに、プロレス団体の立ち上げるという、新たな挑戦を宣言しました。
■世羅りささん
「でたー!レッスルBINGO!世羅町で旗揚げします!世羅町で育て上げた人材が、日本・全国・そして世界へ旅立っていくというのを、是非応援して頂けたらと思います。」
引退試合当日、世羅さんのラストマッチに、多くのファンが集まりました。
■来場したファンは…
「びっくりです。ついにきちゃったかみたいな。悲しかったです。ケガなく無事にリングを降りれるように。」
列をつくったファンが向かったのは、世羅さんのグッズ売り場です。あっというまの人だかりが、人気を物語っています。
プロレスの関係者や過去の所属団体などからは、花が届きました。世羅さんのイメージカラー・ブルーが、会場を彩ります。
■広島出身のファンは…
「関東にくると、広島を応援するというのはないですから、世羅町出身の世羅りささんを応援して、少しでも広島に協力しようと思って。燃え尽きてやって下さい!」
会場は、ほぼ満員になりました。待ちわびるファンの元へ。引退試合にのぞみます。最初の試合は、タッグマッチです。これまで戦ってきた仲間たちとの最後のリング。客席からは、温かい視線がそそがれていました。世羅さんは、技を決めて勝利しました。
会場には、両親や親族の姿もありました。引退の日を迎えた娘に対する、親心ものぞかせます。
■世良さんの母・奥田まゆみさん
「やっと安心できると思っています。怖いし、可哀想だし、見てると涙が出てしまうので、見ないんですけど。これが最後なんだと思ってやってほしいなと思います。」
引退興行も最終試合、度々しのぎを削ってきた強敵・鈴季すず選手を相手に得意技を繰り出します。白熱の試合は、場外乱闘も起きるなど、一進一退の攻防となりました。いつしかリングには、多くの仲間たちが上がっていました。ファンも勝利を期待します。しかし、世羅さんは敗れました。
そして、試合後のセレモニー。
■世羅りささん
「13年と2ヶ月という中途半端なタイミングでやめてしまうことは、自分でも思わなかったんですけど、最後まで強い世羅りさとしてリングに立てていたと思います。本当に、幸せなプロレスラー生活でした。今までありがとうございました。」
世羅さんのプロレス人生が、幕を閉じました。
■世羅りささん
「感無量ですね。沢山の方に見送って頂いて。これだけやってもらったんだから、私が次の子たちにやってあげなきゃと思いました。(一番今何がやりたい?)温泉に入りたいです!」
身を削りながら駆け抜けた、世羅りささんのプロレス人生。その終わりを告げたテンカウントは、新たな挑戦へ向かう合図でもありました。
【テレビ派 2026年2月4日放送】
