「相談されてない!」楽天の「本拠地改修」にナインから不満続出…「親会社の独断だ」と非難の声

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フェンスが6メートル手前に

昨シーズンまで4年連続のパ・リーグBクラスと、苦戦が続いている楽天。昨シーズンの主催試合観客動員数が12球団最少となる170万人止まりだったことから「寝耳に水」のテコ入れが始まり、球団全体に困惑が広がっている。

2013年に故・星野仙一監督が日本一に導いて以来、楽天は一度もパ・リーグのトップに立てていない。

「親会社の上層部による“不可解な人事&選手起用”が裏目に出ることも多く、さらに’23年オフには元投手による同僚へのパワハラ事案が明るみに出たことで、応援してくれている地元企業から叱責されるケースも多かった。こうした企業が、これまで福利厚生として買ってくれていた年間指定席の売り上げがかなり低調だと聞いています」(球団関係者)

離れていったファンを球場に呼び戻すため、首脳陣はチーム強化に乗り出した。戦力補強のための調査も着々と進んでいたのだが……。そんな矢先の昨年11月下旬、球団は本拠地の改修を発表したのだった。

「改修の内容は、LEDビジョンの入れ替えや新設、そして外野フェンスの改修でした。これにより、『楽天モバイル 最強パーク宮城』のフェンスは左中間が最大6メートル、右中間は最大4メートル前にせり出す形になる。つまり、以前よりもホームランが出やすい球場になるのです」(同前)

近年では、ソフトバンクの本拠地である『みずほPayPayドーム』、ロッテの本拠地である『ZOZOマリンスタジアム』の外野にホームランテラスが設置され、“点取り合戦”に一役買っている。

セ・リーグでも「ホームランが出にくい」とされていた中日の本拠地である『バンテリンドームナゴヤ』に「ホームランウイング」席が増設される。したがって、楽天モバイル最強パークの改修自体は自然な流れのように思えるが……。

「問題は、改修の経緯ですよ。事前に経営陣から選手側への相談がほとんどなかったんです。バンテリンドームの改修は、中日野手陣の要望を経営陣が受け入れた形で実現しましたが、ウチの場合は真逆。

球団親会社が観客動員数の伸び悩みにしびれを切らし、『ホームランが増えれば観客も増える。看板広告とスポンサー席も増やすように』と改修を決めてしまいました。もちろん、経営陣は改修にあたって『選手や監督など現場の要望を聞いた』という姿勢は見せていますが、実際にはほとんど“独断”に近かったようです」(チーム関係者)

グラウンドの形が変われば当然、野手の守備位置も変わる。しかし、3月上旬は寒さと雪で仙台でのオープン戦は開催されないため、野手が実戦で外野守備を練習できるのは、開幕直前になってからだ。

「楽天打線には昨季最多安打の村林一輝(28)、遊撃手部門でベストナインに選ばれた宗山塁(22)など、長距離砲よりも俊足巧打のタイプが多い。グラウンドが狭くなって得をするのはむしろ、相手打線なのではないでしょうか。投手陣からは、『選手起用や監督人事だけでなく、ついにグラウンドまで勝手にテコ入れするなんて……』と呆れた声が噴出しています」(同前)

球団経営を優先するあまり、選手のモチベーションを下げては元も子もない。