【薬剤師が解説】おむつかぶれにおすすめの市販薬15選を紹介!選び方や注意点も
おむつかぶれとは
おむつかぶれとは、おむつ皮膚炎とも呼ばれおむつをしている小さい子どもによくみられます。
お尻や陰部の周囲などもおむつをつけている部分に一致して皮膚の赤みやぶつぶつを認めます。ひどくなってしまうと皮膚が赤くジュクジュクしたような症状が現れることもあります。
おむつかぶれをしてしまう原因は?
おむつかぶれの原因はおしっこやうんちによる刺激です。かぶれは医学的に接触皮膚炎と呼び、その接触皮膚炎には刺激性のものとアレルギー性のものがあり、おむつかぶれは刺激性の接触皮膚炎に分類されます。刺激性接触皮膚炎は何らかの原因で肌の角質のバリア機能が低下し、皮膚についた刺激物質が角層にはいりこんでしまうことで角層に炎症が起こり皮膚炎となります。小さな子どもはもともと肌のバリア機能も低く、おむつの中で長時間おしっこなどに触れている状態になるため、おむつかぶれをよく発症してしまいます。
おむつかぶれとはどんな症状?
おむつかぶれの症状はおむつをつけている部分に一致して湿疹のような皮疹が出ることが特徴です。おしりやその周辺に赤く少し盛り上がった皮疹が出現することが多く、ひどくなるとジュクジュクしてしまうこともあります。同じような皮疹となる疾患としてカンジダ皮膚炎があります。カンジダとは真菌の一種でこちらもおしりやその周囲の皮膚が赤くなることが特徴で、おむつの中など湿った環境でよく発症します。
おむつかぶれの対処・予防法はある?
おむつかぶれの予防で何よりも重要なことは、おしっこなどの刺激から皮膚を保護することです。刺激性接触皮膚炎の予防は原因物質に触れないことなのですが、おむつの中でおしっこやうんちに触れないようにすることは不可能です。そのため、しっかり皮膚を保護して肌が受ける刺激を少しでも和らげましょう。そして、皮膚の清潔を保つこともまた重要です。こまめにおしりを拭いて予防してください。
おむつかぶれに効果的な成分
市販薬は、ワセリンなどの保湿を目的とした成分やステロイドでない成分が含まれています。中にはステロイドが含まれているものもありますが、ステロイドは、症状の程度によって使い分けが必要です。デリケートな赤ちゃんの肌には、自己判断による使用は避けたほうがよいでしょう。
①:ワセリン
おむつかぶれに使用する場合、最初に考えるのはワセリンです。ワセリンは、赤ちゃんのような敏感肌でも皮膚を刺激することなく、皮膚を保護する膜のような役割をしてくれます。また薄く塗れば、ベタつきも防げます。
しかし、すべての症状に対してワセリンが万能というわけではなく、症状の程度によっては抗炎症作用のある成分が含まれた薬を使用したほうが早く治る場合もあります。判断に悩んだ場合は医師や薬剤師に相談しましょう。
②:非ステロイド(ジフェンヒドラミン・ウフェナマートなど)
非ステロイドは、市販薬に多く含まれており、抗炎症作用が期待できますがステロイドには該当しません。おむつかぶれによっておきている肌の赤みやかゆみに対して効果を発揮します。ステロイドではないため、皮膚への刺激も少なく、赤ちゃんのような敏感肌でも、股などのデリケートゾーンにも使用することができます。ワセリンと異なり炎症を抑える働きがあるので、症状の悪化を防ぐことができます。
おむつかぶれを緩和できる市販薬の選び方・ポイント
おむつかぶれに効く市販薬は、成分の違いなどにより多くの種類があるので、何を選ぶか迷うこともあると思います。実際に何を重視して選べばよいのかまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
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ポイント①:肌への影響から選ぶ
市販薬の中にはワセリンなどの皮膚保護作用を持つ成分、抗炎症作用を持つ非ステロイド、強い抗炎症作用を持つステロイドなど様々な成分が配合された薬が販売されています。これらは、それぞれ症状の程度によって使い分ける必要があります。肌への負担も使用する薬によって異なります。
ステロイドは抗炎症作用が強いため、早く症状の改善が見込めることが多いのですが、長期間使用すると副作用面の心配も出てきます。赤ちゃんの肌には、自己判断で使用するのはおすすめできませんが、どうしてもという場合は、医師や薬剤師、登録販売者に相談してください。
ポイント②:値段を考慮して選ぶ
同じ成分の薬でも多くのメーカーが製造・販売しています。主要な成分以外に含まれているものや添加物などの違いで値段が変化します。値段を重視する場合、軟膏の基材などがジェネリック製品であったり主要な成分以外の何かしらの効果がある成分が含まれていないというデメリットがありますが、余計な成分が少ないためさまざまな製品によくかぶれてしまう方などにはむしろおすすめかもしれません。
ポイント③:ステロイドの有無を考慮して選ぶ
ステロイドを使用すると強い抗炎症作用により早く症状が改善する場合が多いのですが、副作用を心配される親御さんもいらっしゃいます。非ステロイドを使用する選択肢もありますが、ステロイドを正しく使用して短期間で症状改善させるという考え方もあります。この場合、専門的な知識を裏付けにした治療効果を考えた薬の選択が必要です。
使用するステロイドの種類も複数あるので薬剤師に相談することをおすすめします。
ポイント④:使いやすさを考慮してタイプで選ぶ
一般的にはおむつかぶれに、クリームや軟膏タイプの医薬品が使用されます。医師からの処方の場合も一般的な塗り薬のことが多いです。しかし、市販薬にはさまざまなタイプがあり、べたつきが気になる方にパウダースプレーやパウダークリームといったものも販売されています。おむつかぶれの原因の1つに蒸れもあるため、さらっとした感覚を得たいときに適しています。
逆にクリームや軟膏タイプにはさまざまな商品があり、そのぶん成分の選択肢も広いため多数の症状に対応することができるというメリットも。
どんな症状に使用するか、どんな形が使用しやすいか考えて選ぶと続けやすいでしょう。
