塩貝健人と後藤啓介。海外で活躍する“2人のストライカー”の共存は可能なのか。ロス五輪世代が得たU-23アジア杯予選の成果と課題【U-22日本代表】
ほとんどの選手やスタッフが初めて訪れたミャンマーでの戦い。試合会場のピッチ状態は想像以上に悪く、練習場は照明もないような環境下で戦うことを余儀なくされた。そうした厳しい状況を受け入れ、自分たちのベストを尽くす。こうした経験は日常で味わえないものであり、選手たちを逞しくするうえでは大きな価値があった。
選手層の拡充を目ざす大岩ジャパンにとって、過酷な環境で戦えた体験は選手の成長を促すうえで必要不可欠なものだった。
試合を振り返っても、簡単なゲームはひとつもなく、アジアの厳しさや難しさを知る機会になった。初戦こそアフガニスタンに3-0で快勝したが、2戦目と3戦目は苦戦。ホスト国でもあるミャンマーとの第2節(2-1)はアウェーの大声援とも戦ったが、守りを固めてくる相手を崩し切れなかった。終了間際にMF名和田我空(G大阪)のゴールで勝ち切ったものの、一歩間違えれば勝点を失っていても不思議ではない。
引き分け以上で首位突破となる第3戦。クウェートに敗れれば、2位となって他グループの結果次第では敗退となるなか、開始10分でリードを許すなど、厳しい状況に追い込まれた。そこから6ゴールを奪って勝ち切ったが、この試合も一筋縄ではいかなかった。
タフさが求められる環境下でいかに自分たちの力を発揮するか。食事や気候など普段とは異なれば、調整方法も変わってくる。常にベストな状態で戦えるわけではなく、普段通りの準備ができるわけでもない。その中で最適解を見出すことを知れたのは、ロス五輪世代の選手にとってプラスだった。
そうした成果に加え、今予選におけるもうひとつの収穫がある。それが、後藤と塩貝というふたりのストライカーの共存方法だ。
