E-1で日本代表に初選出。香港戦でフル出場し、チームの優勝に貢献した。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

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 攻守の重要局面となる「バイタルエリア」で輝く選手たちのサッカー観に迫る連載インタビューシリーズ「バイタルエリアの仕事人」。第55回は、名古屋グランパスのGKピサノ・アレクサンドレ幸冬堀尾だ。

 名古屋のアカデミー育ちで197センチのサイズを誇るピサノは、トップチームに昇格した昨季はルヴァンカップ1試合のみの出場にとどまったが、今季は一気に飛躍している。

 5月3日に行なわれたJ1第14節の清水エスパルス戦でJ1デビューを飾ると、3−0の勝利に貢献。以降は、正守護神に定着している。

 そんな活躍が評価され、7月に開催された東アジアE-1選手権では森保一監督が率いる日本代表に19歳で初招集。初戦の香港戦(6−1)で先発に抜擢されるなど、日本の大会2連覇に貢献した。ピサノにとって、初の森保ジャパンで得たものはーー。

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 日本代表に選ばれて正直、驚きはありました。だけど、チャンスだと思いましたし、すごく楽しみでもありました。チームメイトがほとんど全員、一緒にやるのが初めての選手たちでしたから、そういう意味での緊張や不安は少しありましたけど、ピッチでサッカーをしたら、あまり不安を感じることなくプレーできました。
 
 香港戦では、自分たちが長い時間、ボールを持てていたなかで、後半に1失点してしまった。相手の少ないチャンスの際に、いかに集中して守れるかが大事だと痛感させられました。自分が味方へのコーチングをもっとしっかりとしていれば、防げたかもしれなかった。もっと集中力を高めていかないといけないと感じています。

 キーパーは、良くも悪くも試合の流れを変えるポジションだと、代表以外の試合に限らず感じています。日本代表に一緒に選ばれ、韓国戦(1−0)に出た大迫選手や中国戦(2−0)に出た早川選手の好セーブがその後、チームに自分たちの時間をもたらした。キーパーが流れを持って来られると、外から見ていて感じました。

 大迫選手と早川選手からは、いろいろと学ぶことが多かったです。コミュニケーションも多く取れました。2人は練習からずっと良い声掛けや好セーブができていて、それがそのまま試合に出ていました。そこが、自分はまだ足りないです。

 自分も2人のようなキーパーになりたいと、強く思いました。試合でずっと良い流れならば良いですけど、サッカーは相手の流れになる時間もあるので、少しでも多く、自分たちの流れに持っていけるようなキーパーになりたいです。
 
 E-1で貴重な経験を積み、さらなるレベルアップを期すピサノ。そんな名古屋の守護神は、バイタルエリアではどのようなことを意識してプレーしているのか。

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 バイタルエリアは、守備でも攻撃でも最後に試合を決める、一番ゴールに直結するエリアだと感じています。

 自分はキーパーなので、バイタルエリアは基本的にペナルティエリア内ですね。ゴールを一番最後に守るポジションなので、そこが自分にとって大事なエリアだと考えています。

 バイタルエリアの守備では、相手の攻撃の選択肢をどんどん減らしていき、かつ自分たちはより守りやすくなるようなチームメイトへのコーチングを意識しています。そのために、センターバックやポジションが後ろの選手に声をかけています。
 
 そのなかで、もっと良いプレーをしないといけないと、ずっと感じています。特に最後、シュートを止める部分は、もっともっと能力を上げていかなければいけないと強く思っています。

 ただビルドアップやフィードといった攻撃の部分では、自分の良さをどんどん出せています。それは続けながら、守備力をこれからもっと上げていきたいです。

 今、名古屋はリーグ戦で4連敗中です。似たような形で失点してしまうのが多いですね。その点は改善しないといけないですし、それができれば、もちろん失点数を減らせます。だから、同じようなパターンでの失敗をしないのが大事です。

 一方で、なかなか勝利できていないものの、内容的には、相手にそれほど負けていないとも感じています。失点の多さが今、勝てていない原因かと。それさえ無くせれば、負けでなく引き分けや勝利に繋がるはずです。

※後編に続く。次回は8月31日に公開予定です。

取材・構成●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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