業務スーパーで販売されている『豚ロース切り落し』をご存じでしょうか。

豚のロース肉を不揃いな形に薄くスライスした冷凍食肉です。チリとアメリカ原産の輸入肉。焼いたときにけっこう多めのアクが出るといった欠点はあるものの、肉質は十分なクオリティなので、おかず用途には無難にチョイスできますよ。

『豚ロース切り落し』の価格は? コスパは?

業務スーパーにて915円(税込、税抜848円)で販売中。内容量は800g、カロリーなどの栄養成分表示は未記載。原料原産地はチリとアメリカ。販売は神戸物産、加工者はターメルトフーズ(業スーを運営する神戸物産のグループ会社)。

コスパ(単価)は100gあたり約114円。冷凍の切り落とし豚肉は『豚切り落し』(400g・386円・約97円/100g)や『国産豚切り落とし』(1kg・537円・約107円/100g)などもラインナップされています。ロースの部位を使用しているせいか、本品は若干高めのポジションですね。

『豚ロース切り落し』は解凍しやすい?

必要なぶんだけ取り出しやすいようバラ凍結され、余計な霜も付着していない状態で冷凍されています。スライスは薄め、形は不揃い。短めの加熱時間でもサッと火は通りやすい感じ。ロースの特徴である赤身と脂身のバランスの良さや、肉質の柔らかさも及第点です。

『豚ロース切り落し』の風味は大丈夫?

向いてるレシピは肉野菜炒めやソテー、生姜焼きなどのシンプルなおかず系。特に生姜焼きにするときめ細やかな肉質の柔らかさが際立って感じられます。これといった臭みは感じず、旨みと香りは平均的な印象。ただ、鍋物の具材などに使う場合はややクセのある食材です。

というのも、加熱時に浮き出るアクの量がそこそこ多め。炒めるだけでもそれなりに目立ちますし、下茹ですると豪快な量のアクが取れます。雑味はそこまで気にならないので、下処理は必須というほどでもないけど、見た目的に微妙という人も多そう。事前に軽く水洗いだけ済ませておくのがおすすめです。

それ以外はソツのないクオリティなので、なすと豚肉のポン酢炒めなどのあっさり系レシピでもおいしく食べられます。柔らか肉おかずを作りたいとき、手堅い選択肢に入る一品ですよ。

特徴をまとめると以下のようになります。

ロース部位の輸入豚肉を不揃いにカットした冷凍食肉赤身と脂身の比率がちょうど良く、きめ細やかな肉質の柔らか食感も十二分脂分とアクが多い点以外は、より安価な豚肉類に比較してソツのないクオリティコスパを最重視するなら『豚タンルートスライス』(1kg・861円・約86円/100g)などもおすすめ